- 生物史から、自然の摂理を読み解く - http://www.seibutsushi.net/blog -

2014年 当ブログの追求テーマ

みなさま、あけましておめでとうございます
本年も、当ブログをよろしくお願い申し上げます。
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当ブログでは、昨年から、扱うテーマを拡げています。「テレパシーと素粒子」「免疫とアレルギー」「癌」「植物と光合成」「シャーマンと脳」「電磁波と宇宙」などのテーマを扱っています。
素粒子宇宙を追求する意義は、生物以前の世界の原理を発掘し、生命原理の背後にある世界を解明することにあります。また、さまざまな現象も素粒子レベルで見ると、その背後には宇宙的な広がりを持つ世界があり、全く違った原理が見出せる可能性もあります。
 
素粒子と生命を直接つなぐかもしれないのが、テレパシーの世界です。脳の記憶はどのように仕舞われているのか、太古の記憶は残っていないのか。テレパシーがあるのならそれは光速を超えるのか…興味は尽きません。
    
アレルギーは、現代人にとって今や誰にも関わる身近な問題ですが、未だ分かっていないことが多い領域です。そこでの追求のスタンスは、根本原因の解明を重視しています。根絶(か共生?)への道のりを探りたいと考えています。治すことも切実ですが、最先端のがん治療は未だ疑問が多く、医療費を拡大させているだけにも映ります。対症療法では、新たな病気のタネを増やしていくだけのようにも感じます。
植物は、このブログでもあまり追求していない対象です。調べてみると動物よりも優れている面が多々あります。病原菌に対して身体の一部を死滅させたり抗菌タンパクを放出するなど、動物にはない優れた適応戦略を持っています。また、優れた機能の代表が光合成です。その超効率的で、環境にやさしい仕組みを真似することはできないのでしょうか。
そして宇宙。宇宙を成り立たせている原理は何なのか。宇宙と生命はどのようにつながっているのか。生命は宇宙の視点から見るとどのような存在なのか。宇宙も謎が尽きない領域です。
当ブログではいずれ上記のテーマを統合し、森羅万象の原理を導いていきたいと考えています。
どの追求も、過去の追求においても、世界観や生命感の基礎としている認識があります。それは実現論です。その極一部ですが、生命原理の根幹部分についての内容を紹介したいと思います。


実現論 第一部 前史 イ.可能性への収束=統合 [1] より

 生きとし生けるものは、全て外圧(外部世界)に対する適応態として存在している。例えば本能も、その様な外圧適応態として形成され、積み重ねられてきたものである。また全ての存在は、本能をはじめ無数の構成要素を持っているが、それら全ては外部世界に適応しようとして先端可能性へと収束する、その可能性への収束によって統合されている。また、外部世界が変化して適応できなくなってくると、新たな可能性(DNA塩基の組み換えの可能性)へと収束し、新たな可能性(例えば、新たな配列)の実現によって進化してゆく。従って、歴史的に形成されてきた存在は(=進化を重ねてきた存在は)、生物集団であれ人間集団であれ、全て始原実現体の上に次々と新実現体が積み重ねられた、進化積層体(or 塗り重ね構造体)である。つまり万物は、それ以前に実現された無数の実現体によって構成されており、それらを状況に応じたその時々の可能性への収束によって統合している、多面的な外圧適応態である。  
   
もちろん人類も、単細胞の時代から今日まで外圧適応態として必要であった全てのDNA配列=諸機能or 諸本能は、今も現在形において(しかも最基底部から上部へと段階的に塗り重ねられて)その全てが作動しているのであって、単細胞や動物たちの摂理を人間とは無関係な摂理と見なす様な価値観は、人類の傲慢であり、かつ大きな誤りである。  
 また進化とは、その存在を構成する多数の古い実現体の無数の組み換え可能性の中の一つの外圧適応的な実現である。その無数の可能性の内、外圧適応態たり得る可能性は極めて小さいが、しかし決して唯一ではなく、幾通りもの適応の仕方=進化の方向が存在する。と同時に、完全なる適応態など存在せず、全ての適応態は外部世界に対する不完全さを孕んでおり、それ故より高い適応を求めて進化を続けてゆくことになる。とりわけ外圧が変化した時に、存在の不完全さと進化が顕著に現れるのは当然である。人類の最先端機能たる観念機能による『事実の認識』も同様であって、完全なる認識など存在せず、人類史を通じてより高い適応を求めて無限に塗り重ねられ、進化してゆくことになる。  
 生物群も、サル類も、複雑な系統樹に分化=進化しているが、その中で始原単細胞から人類を結ぶ直線上に塗り重ねられてきた遺伝子群(の内、現在も有効な遺伝子群)は、単細胞時代の遺伝子を含めて全て現在形において、作動している。そして、それら塗り重ねられてきた諸機能(or 諸本能)は、最も深い位置にあって私たち人間の意識や行動の土台を形成している。

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