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超★天才シリーズ②子供の無限の可能性を引き出す七田式教育~後編

後編では、七田式が独自の教育法を確立するにあたって、最も影響を受けた、ユダヤ式教育について触れてみます。
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子供をみんな天才にする幼児教育

世界の全人口65億人に対してユダヤ人の人口1300万人、およそ0.2%。しかしノーベル賞受賞者の約1/4がユダヤ人と言われています。
「ユダヤ人はなぜ、天才的な人たちを多く輩出しているのか?」
この問いに対し、ユダヤ人たちは幼児教育が優れているからだと、口を揃えて応えます。
ユダヤ人は子供達が3、4歳になったときから、1200ページもある「トーラ(聖書)」を全て暗記させ、何度も繰り返し唱えさせて、耳と口を使った反復学習を行います。このため、ユダヤ人はすべて、100~200ページの本を軽々と暗誦する「暗誦の達人」に育ちます。
一方日本人はどうでしょう。100ページの本を暗誦している人たちが一体どれほどいるでしょうか。日本の教育では、暗誦や記憶を蔑み、とにかく理解させることを中心とした教育が行われます。これでは、記憶の質を高めることは不可能です。
ユダヤ人の教育法は、暗記にあります。ユダヤ人は学習の基本を暗記としている民族であり、しっかりと子供のうちから暗記させます。ここに、将来の天才を育てる秘密があるのです。
※トーラ:聖書の最初の御所

ユダヤ式幼児教育の秘密


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ユダヤ人の学校イエシバ(神学校)の学習風景を覗いてみましょう。生徒達は自習時間に、「聖書」や古典の文章を、身体を前後に揺らしながら暗読暗唱しています。身体を揺らしながらするほうが、集中力が増し、リズムに乗れるためです。
聖書によって毎日の暮らしを律しているユダヤ人は、幼いうちに聖書の一行一行を記憶しなければなりません。聖書を学ぶこと、聖書を暗記することが、全ての子供達に義務づけられています。聖書の他に、ユダヤ教の聖典である聖書の解釈や律令をまとめた大著「タルムード」があり、タムルードこそが祖国であるとしています。ユダヤ人は聖書とタルムードによって作られていると言えるでしょう。その教えを、子孫に厳格に伝え続けている民族なのです。
ユダヤの教育は、学校教育よりも家庭教育を上に置いており、父親が子供の教育に関わることが大切だとしています。そして読み聞かせの学習をし、暗誦朗読させることで、子供の中にミラクル(奇跡)が起きると説いています。
ユダヤ人は子供たちを教育するにあたって、「理想を追い求め、世の中に貢献することが大切」と言って,学問する意味を教えます。小さい頃からのその教えが、ノーベル賞級の天才的な人物をたくさん生み出している大きな理由だと言えます。「将来の生活の安定」が勉強の目標になっている日本の教育とは雲泥の差です。
しかし、日本でも江戸時代までは、ユダヤに負けないほど優れた幼児教育をしていました。当時、全国に36000以上の寺子屋があり、そこでは「論語」をはじめとする「四書五経」の素読を教えていたものです。そのために、当時の日本人は非常に記憶の質の良い国民であり、多くの優れた人物が育ったものでした。その教育法が失われていったのは、かえすがえすも残念なことです。
今こそ、昔の良き教育法を取り戻し、さらに現代社会で求められている「心の教育」と「魂の教育」を加えて、日本の教育を根底から変えていくことが大切なのではないでしょうか。
「魂の人生学」学び、愛し、育てた七田眞の伝言
著:七田眞  監修:七田厚   講談社

まとめ


以上より、七田式教育の特筆すべき点は、
・就学前の乳幼児期から始め、親子共健全な心を育む環境・土台つくりをおこなう
・親も子育てを通じた学びの機会があり、子供と同じように気づきを得られる
・徹底反復による、潜在認識の体得

が挙げられます。
(あとは、右脳機能に関する根拠がわかれば、もっと世の中に認められると思います)
親子で学ぶ教育のあり方は、いつの時代にも理想の教育のあり方であるのかもしれません。
一方で、大衆の中では「公共機関の提供する教育がベストであり、教員免許を持っている先生の言うことがベスト。自分の子供を良い大学に行かなければならない。」という認識、正直な本音が根強いのも事実です。
今後引き続き、理想の学び・教育のあり方を追求していきたいと思います。

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