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君もシャーマンになれるシリーズ9(特別編)~『シャーマン登場!!』

 
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試行錯誤のシャーマン探究ですが、サロンメンバーの知り合いの気功師にこの探究に興味を持って頂いたということで、今回「気功師の特別参加」とあいなりました。参加頂いた気功師(シャーマンと思われます)に『気』の世界をいろいろとお話し頂いたので、特別編としてまとめます。
 


 
丸テーブルに座りながら、緊張した空気が漂う中で迎えた気功師Mさん。しばらく無言のままにインド舞踊(後の話からするとチベット舞踊か?)のように腕を両側に広げてクネクネ~ネジネジさせながら発した最初の言葉が「(空気が)硬いな~、硬い!堅い!イヤだ!」・・・・・その言葉で一瞬凝固したみんなでしたが、Mさんのクネクネ~ネジネジは気の流れを整える行為のようで、話を聞くにしたがって徐々に堅さも取れて来るとともに、みんなはMさんの異次元的な話にのめり込んでいくのでした...
 
※普通の人には感取できていない世界の話なので、言葉(文章)で伝わる限界があると思います。御容赦下さい。また、Mさんもホントは言葉にしたくない気持ちがあるところをできるだけ伝わるように努力されている様子でしたが、頭で理解しようとするよりも実践して理解することを勧められていました。
 
『気』の世界を理解する入口として、初めに基礎的な質問を投げかけてみました。 
 

(気を学ぶきっかけは?)
 
「“どういうきっかけで『気』を学んだ?”ってことだけど、学ぶとかじゃない。そこにあったからやってることで、あったから掴まえただけ。あなたたちの(建築家になる)きっかけも似てるとこあるでしょ?わかるよね?『気』は子供の頃から近くにあって、あとでそれを『気』と呼んでいいんだって気付いたという感じ。」
 
(『気』とは?)
 
「本当は言葉にしたくないんだ。それ(気)が「言葉」という別のモノになってしまう。人によって捉え方が違ってくるし、固定化されちゃう。それはなんか違う気がする。研究と実践は違うんだよね。」
 
(どういったものが見える?)
 
「視覚じゃない。チャクラはあるけど点であって、面積・奥行きなど実態があるモノじゃない。わかるかな~。『気』の中でも人の『気』は簡単。(追求するということでは)人の気はつまらない。人以外でも植物にも『気』があって、例えば植物の芽が成長する方向が見えるよね。次は芽がこっち方向(『気』の方向)に伸びるとか....(少し間をおいて、意外な様子で)見えないの?」
 
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    「チャクラ」とはサンスクリット語で「車輪」を表す言葉
   人間の生命や肉体、精神のはたらきをコントロールするエネルギー
 
(『気』の流れについて)
 
「僕が建築家だったら、世界一の建築家になれる。最高の『気の流れ』が見えるからね。(机の上のタバコの箱を立てた上にペンを重ねて置きながら)あるべき配置や形は「ここ!」って感じでわかるんだ。」
 
(建築でも試行錯誤して到達した形は、気の流れに沿っている?)
 
「そうかもしれない。同じことだと思う。例えば、子供が遊びながら物を無意識に置いた位置には意味があって、その子供にとっては『そこ』じゃなきゃダメなんだ。『気』の流れに沿って、練った形には意味があると思うよ。」

 
 
『気』についての身近な話から、さらに動物や鉱物(石)の『気』へと進みます。人以外の生物や鉱物にも広がる『気』の世界は、万物への共感や共鳴といった世界観なのかも知れません。また、時間や空間を越えた『気』の世界もお話し頂きました。 
 

「動物の話をしよう。鳥は敏感。ニワトリはトサカでビンビン!!に感じてるんだ。手を出して掴まえようとしても気を察して逃げられる。でも絶対逃げられない場所があるんだ。(ニワトリの頭の後ろに手をかざす様なしぐさをしながら)ここから気を送るとニワトリは固まる。」
 
「コモドドラゴンには分かり合えるポイントがあった。敵じゃないって気を送るとそれがわかって表情が変わった。優しい目になったんだ。脊椎動物はみんな背骨でビンビンに感じてる。カメは甲羅で感じているんだ。甲羅は脊椎と繋がっているからね。(背骨の上の方から頭頂部をなぞりながら)ここら辺。わかるよね?」
 
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                   コモドドラゴン
 
「カエルは鈍い。だからすぐに食われる。魚はヒレで水中の全てを感じてる。ある時、水族館で水槽から訴えてくるヤツがいたんだ。「俺が脊椎動物の最初だ!」って訴えてきた。それはなんだと思う? タツノオトシゴだよ。彼らは全部が背骨で・・・もうビンビン!!。深海魚は何も出さないね。意思を消しているんじゃないかな?深海に逃げて行くしかなかった連中って感じがする。」
 
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                   タツノオトシゴ
 
「昆虫ではカマキリは頭がいい。ボクはクワガタを自在に飛ばせるんだ。手のここにおいて『飛べ!』っていったら飛ぶ。手のどこでやっても飛ぶ。ゴキブリは初めは近づかなかったけど、敵じゃないと念じたら(手を伸ばせば届く位置を見つめながら)ここまで来た。すぐ近くでも逃げない。」
 
「最近は鉱物にはまっている。石も感じる。数千年そこにあった石は、それが「今」なんだよ。わかるかな~・・・(→しばらく何かのチャンネルを合わせるように言葉を探していたが上手くいかなかった様子で話を続ける)・・・・例えば、四次元の話と同じ。石が過去と今を繋ぐのはタイムトラベルにも通じる。僕らは動くけど石はずっとそこにあるから数千年前も「今」なんだ。だから博物館にある石は感じ方が薄い。もとの位置から動いた石は薄くなるんだ。」
 
「紫禁城(故宮)の石や王朝が通っていた石畳の道はガンガン歴史を伝えてきた。みんなは宦官は去勢された可哀想な人だと思ってるけど、ちがうんだ。あっちの人(ホモ)だからしたくもない結婚を強制されたくなくて自分から宦官になったんだって石が教えてくれた。」
 
(建築物も時間を経たものはすごい?)
 
「中国の天壇公園はすごく『気』が強い。ドーン!!という感じでそこも石畳。参道の横には石が並んでいて序列を表しているんだ。日本の伊勢神宮も中国を真似て駒の配置が序列順になっている。けど、石じゃない。石にはエネルギーがあるんだ。踊りも太極拳も石の上でやるのがいい。石の上だと(気を)強く感じるんだ。」
 
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                    天壇公園
  
(風水について)
 
「中国人は風水を理解している。風水で自然を操り、支配している。中国はものすごい人種だと思う。彼らにはかなわない。いわゆる「奥義」をもっていて、人も殺せるだろう。でも人には絶対に話さない。自分が殺られるかも知れないからね。彼らには絶対かなわないって思う...」

 
 
中国の話に続いて、『気』を練る(ねる)ということを仏像の姿からお話し頂きました。修行や訓練を重ねてようやく到達できる『型』は普遍的な『気』の流れを表しているのかも知れません。 

(仏像の話)
「仏像の姿は「印(イン)」を流している姿なんだ。『気』を練る修行の過程を表している。その過程が大事。仏像の手の動きや指の位置は、修行してようやくそこまで行けた(到達した)ということを表している。だから日本と違って中国の仏像は「ハハァ~」と拝みたくなる。凄過ぎる。タイの仏像も凄かった。ところが日本の仏像はコピー。感じない。模倣して作った日本の仏像は意味が無い。修行してたどり着いた過程が大事なんであって、単に形を模倣するのはまさに偶像崇拝でしかない。」
 
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                        印の形
 
「仏像の形には意味がある。それに気付いて、踊りでそれを表現し、極めたいと思っているんだけど、先に一人いたんだ。パリで公演しているダンサー。チベットの宮廷ダンサーは凄かった。手の流れ・・全てがビンビン!! やられた!と思ったけど、とても美しい。」
 
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                            中国の仏像
 
 
(欧米と東洋の違いは?)
 
「坂東玉三郎も言ってたけど、西洋は『飛ぶ』を身体で表現して本当に飛ぶんだ。日本人は『飛ぶ』ということを手や指の動きや目線、リズムの合間で『間』で表現する。表情も豊か。NYのガガのダンサーが日本人は間が上手いといっていた。なぜだろう? 西洋の踊りやリズムが分かりやすいのは、宮廷で解かり易く表現する必要があったからかな? 気という概念が無かったのかもしれない...」

 
 
人間が本来持っているであろう『直感力』『予知』などの能力はどのようなものなのか? 『気』のエネルギーはどこから来るのか? という話に続きます。 

(アメリカやその他の外国で気を感じることは?)
「ロス→サンフランシスコ→NYの移動の途中で911テロが起きたんだ。行きたくなかったんで延ばしたんだけど3週間後にあの場所に行ったら、もうビンビン!! まわりが敵か味方か敏感になった。そのときの感覚が超ビンビン!! その時は予知もできた。 外国では言葉が使えないとビンビンになる。台湾に行った時もそうだった。」
「言葉を使えない子供が実はよくわかっているのも同じこと。僕も上辺だけのやり取りはすぐわかる。心にも無いことを言いやがって・・って感じ。自分の子も邪気ある人、うそ臭い人はすぐにわかって、必ず泣く。」
 
(食べなくても生きていける例があるが、エネルギーはどこから得ている?)
「断食は9日までやったことがある。70日までやると1/3の人が死ぬらしいね。(逆に考えると)つまり全然いけるということじゃないかな。3日目がしんどい。それを超えると感覚が超鋭くなる。研ぎ澄まされる。そんな時は街のいろんな食べ物のニオイがすごいキツイ。いかに街が誘っているかわかる。肉を食べるとまた肉が欲しくなるよね。ジャンクフードを食べるとまた食べたくなる。街は誘っているんだ。断食している時に太陽を浴びるとやっぱりいい。太陽を食む(はむ)。太陽エネルギーには何かあると思うよ。断食も『気』のこともあれこれ聞く前に、まずはやってみろ!!やろうよ!!研究と実践は違うんだ。」

 
 
人に限らず、動物や鉱物、まさに万物の『気』を通して様々な能力を発揮する気功師Mさんでした。
さて、普通の人とはなにが違うのか?言葉では表現しきれない『気』の世界は、実践すれば誰もが獲得・再生できるのか? 更なる追求の必要性が見えてきました。
 
貴重な時間をありがとう御座いました。 

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