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アセンションはあり得るのか? - 2.太陽粒子のシャワーは何を引き起こすのか?

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前回 [1]の検証から、残る可能性は、地球磁場に蓄えられ、増加中の太陽風粒子≒陽子の存在です。これが、磁場衰弱により、大量の陽子シャワーとなって降り注ぐ可能性があります。
 
これが起こった場合、どうなるのか?
 
 
 
 
恐らく、地球のどこででも、美しいオーロラが見えるようになるでしょう。
え――――っ、見てみたいー!
 
 
 
 
 
 
  って、そんなのんきではいられません。
何が起こるのか…
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太陽風(陽子の放射)に晒され、磁場のシールドで防御している地球
 
大量の陽子シャワーは地上では素粒子のシャワーに変わる
 
まずは、NASAの観測衛星テミスにより新たに判明した事実を紹介します。
ナショナルジオグラフィックニュース「磁気シールドに破れ、太陽嵐の影響懸念 [5]」より
 

最新の研究によると、地球の磁場の内側に予想外の太陽粒子の厚い層が存在していることが判明し、太陽に対する地球の防御体制に大きなほころびが存在する可能性があるという。
 
可能性が現実になった場合、太陽活動が活発化する時期になると、地球では過去数十年で最悪の太陽風が吹き荒れることになる。次の太陽活動極大期は2012年に始まると予測されている。
 
 太陽から流れ出る荷電粒子は太陽風と呼ばれ、ときおり地球の極地上空に美しく輝くオーロラを作り出す。しかし、激しい太陽風が生じると人工衛星の動力源で干渉が発生し、船外活動を行う宇宙飛行士は危険にさらされ、場合によっては地上の電力網が全滅する可能性もある。
 
 アメリカのメリーランド州にあるNASAゴダード宇宙飛行センターに所属する宇宙天気の専門家デイビッド・シベック氏は、「次のような事態が予想される。太陽粒子が侵入してエネルギーを蓄えると、巨大な磁気嵐が吹き荒れ、見たことのないほど美しいオーロラが輝き、地球の放射線帯に大きな乱れが生じる。すべてが本当に起きたら、極大期を迎えた後の11年間は非常に厳しい時代となるだろう」と話す。
 
 NASAの観測衛星テミス(THEMIS)のデータにより、地球の磁場が作る球状の防御壁である磁気圏の最も外側の部分よりも内側のところに、厚さ6500キロほどの太陽粒子の層が形成されており、急速に成長していることが明らかになった。

 
  
なんと、地球のすぐ近くに太陽風(陽子)が蓄積し続けているということです。そのような状況で、磁場が衰弱し、決壊したら大変です。地球に、陽子のシャワーが降り注ぐことになります。
  
 
陽子が降り注ぐとどうなるのか
    
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太陽からの宇宙線(主に陽子)が地表に届くまでの過程 [6]
   
陽子は通常、大気中で大気物質と衝突・分裂し、二次粒子を生じます。一般に、陽子→π粒子→μ粒子に変化し地上に降り注ぎます。地表まで届くμ粒子は素粒子の一種で、負の電荷と1/2のスピンを持ちます。電子の約200倍の重さがあり 、平均寿命は2.2×10^-6秒です。一瞬にして消滅するわけですが、光速近くのスピードなので、一瞬のうちに地球を貫通していきます(相対性理論)。
 
 
このμ粒子が大量に降り注いだらどうなるのでしょうか。
  
ここからは大胆な仮説になります。素粒子レベルの話です。
 
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通常、素粒子は常に空間に充満し、あるいは、降り注いでいます。空間に充満している素粒子は、大きな力で原子核の中(の陽子や中性子の中)に封じ込められており、極めて安定しています。これを観測しようとすれば、直径数kmの加速器を使って超高速で陽子同士を衝突させます。
 
また、降り注いでいる粒子は、1cm四方の中に5~6個です。けっこう多いように感じるかもしれませんが、素粒子はとてつもなく小さいので、極めて小さい密度です。例えば、素粒子1つをパチンコ玉(約10mm)まで拡大したとすると、1cm四方というのは太陽系の大きさです!そんな極少量が極低密度で降ってくるので、人間も地球も透過し、通常は何も起こりません。しかし、地球磁場に蓄積された陽子によるシャワーは、それとは桁違いの密度で降り注ぐため、地上物質中の素粒子と衝突することになります。
 
 
素粒子が衝突すると、何が起こるのでしょうか?
 
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まず、降り注ぐ素粒子の運動エネルギーが物質中の素粒子に衝突しエネルギーを与えることになります。その結果、物質中の原子の中にある素粒子はエネルギーを与えられ、高エネルギー(高振動)状態になります。素粒子同士は拘束されているので、振幅が大きくなるよりも、それまでの振動(回転)周期が速くなる方向だと思われます。
 
 
物質に熱(エネルギー)を与えた場合とは何が違うのでしょうか。
 
熱を与えた場合も、素粒子レベルに影響があると考えられそうですが、素粒子は相互に連携し超安定構造を作っているので、エネルギーは素粒子の集合体としての原子や電子の振動に変換されると考えられます。それに対して、素粒子が素粒子に衝突する場合は、素粒子自体の振動を変えるのです。
  
エネルギーが1つの素粒子に与えられると、均質化しようと連鎖して他の素粒子へと振動を分け与え、原子核全体の素粒子すべての振動エネルギーが大きくなり、原子の内在エネルギーが高まることになります。これにより物質全体のエネルギーが高まります。原子や分子の組成は変わらず、原基にある素粒子の保有エネルギーが高まるのです。
 
 
これは、物質の発信力が高まることを意味します。物質で構成されている生物も発信力が高まります。意識的な発信ではなく、基礎的・定常的に保有している発信力です。
 
 
エネルギーの高まりが、なぜ、発信力につながるのでしょうか。
 
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発信力=振動と考えるからです。エネルギーは振動です。熱(エネルギー)が伝わるのも、突き詰めれば、物質の分子(原子や電子)の振動が伝わることです。音が伝わるのも振動が伝わっているからです。人間の可聴域の振動を音と感じているにすぎません。動物などが地震を感知するのは、音にならない地殻の動き→振動を感じ取っているはずです。
 
脳も振動しています。それは脳波というかたちで観察することができます。この脳の活動がもたらす振動を感知することができれば、相手が何を考えているかわかるはずです。チャネリングという現象がありますが、それは他人の脳の振動を看取し、自分の脳内に再現される現象と考えられます。
 
つまり、すべては振動(エネルギー)であり、それは発信=伝達されています。これを感知することが、感覚としての外識であるといえます。
 
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陽子シャワーによる高エネルギー化は、地球上の全物質、全生物に起こる現象です。その結果、すべての物質の振動=発信力が高まることになります。これは、受信側の能力は変わらずとも、まわりの意識や物質の波動(原子や電子⇒素粒子の振動)を捉えられやすくなることを意味します。
   
但し、そのような能力≒云って見れば同化能力には、条件があります。それは対象世界に対して意識を開いているかどうか、人に対しては心を開いているかどうかということです。外識を閉ざしていれば、聞ける声も聞けなくなります。だから、アセンション論で条件として出てくるのが、“心の浄化”(広義には心身の浄化)というのはそういうことなのかもしれません。
 
つまり、同化能力の高い人から社会(人々の意識)を捉えられるようになる。
人々の意識がわかるといっても、個々人の考えていることがわかるというより、強い邪心などの突出した異変や同期(又は共振)している塊としての意識が感じ取れるといったあたりだと思われます。また、同様に、人だけでなく、物質の“声”も聞こえるようになります。場の振動を感じ取れれば、脳内にその場が再現されます。それが「予知」の一つの様相なのではないでしょうか。ラジオなどでは、簡単にできるのですから、人間(の脳)ができないわけがありません。
 
 
★まとめ★
 
アセンション(次元上昇)とは、蓄積された太陽風物質が磁場の決壊により大量に降り注ぐことで、素粒子レベルのエネルギー上昇(高次元界の変容)が起こり、これに伴って人・物の振動発信力が高まり、結果として、受信側の認識能力(感知力)が上昇することです。
 
但し、素粒子の変容は、上記の現象(想定)を超えることもありえます。その解明には、素粒子の振動が原子~元素~物質にまたがる顕在世界と、どう関係しているかを明らかにする必要があります。それについては、次の機会にしたいと思います。
 

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