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「宇宙人はいるのか?」 ~“スピリチュアル系”宇宙人ブームとは

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前回記事『「宇宙人はいるのか?」 ~宇宙人ブームとその背景』 [2]では、1970年代~1980年代の宇宙人ブームを取り上げ、そこに透けて見える軍事的背景(東西対立緩和するとUFOブームが起きる)を明らかにしました。
  
今回は、日本で近年にわかに起きていると見られる、新しい宇宙人ブームに焦点を当てます 😀
  
その代表例として、①ゼカリア・シッチン氏による「アヌンナキ」論、②大川隆法氏(幸福の科学)による多元的宇宙人論、を取り上げます。
  
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ありがとうございます


■アヌンナキ説
    
ゼカリア・シッチンという考古学者が、シュメール文明の文字の解析から唱えている宇宙人です。デイビッド・アイク氏などによる「レプティリアン(爬虫類的異星人)」説も、この発展型のようです。
  
以下、船井幸雄.com「日月神示と縄文時代」 [6]より引用します。
  

 ゼカリア・シッチンさんの研究やそれを踏まえて敷衍(ふえん=展開)させたデーヴィッド・アイクさんたち、その他の研究者によって、この人類の歴史は、異星人の介入によって大きな変化が起こったことが明らかになってきました。
  
 シュメールの古文献では、その異星人は太陽系の12番惑星ニビルという3600年もの超長期の周回軌道を持つ惑星からやってきたアヌンナキという宇宙人と言われています。シッチン説では、彼らは45万年前(二十数万年前という文献もあり)もの遥か彼方の時代に、地球にやって来たと言われています。その目的はゴールド(金)採鉱ということです。     
  
 惑星ニビルは惑星周囲の保護膜が消えかかっており、そのためにアヌンナキは絶滅の危機にありました。その保護膜を補修するためのゴールドがどうしても必要だったのです。幸い地球はゴールドの宝庫だったようです。しかし、宇宙人のアヌンナキにとっては地球環境そのものが過酷であったばかりか、ゴールドの採鉱労働そのものも辛いものであったようです。あるときアヌンナキ内の採鉱者の反乱が起こりました。その解決策として、奴隷労働用の生物ロボットを作ることになったのですが、それによって誕生したのが地球人類であるという説です。
  
(中略)
  
 デーヴィッド・アイクさんは、彼らアヌンナキは次第に人類の前から姿を隠し、影から秘密裏に人類を監視するようになったといいます。それがアイクさんの言う爬虫類人(レプティリアン)とも関係がありそうです。そのレプティリアンの地球支配が、世にいう秘密結社の奥の院なのだというわけです。
   
 太田龍さんの『縄文日本文明一万五千年史序論』の骨子も、まさにこのことです。人類の歴史はヒッタイト、アーリア、コーカサス、フェニキア、韃靼(だったん)まで、すべてはアヌンナキ異星人、そしてレプティリアンの地球支配の血塗られた歴史そのものだと言います。私もほぼこの説に賛成です。 
  
 ただ唯一、異星人の影響から免れて、ある地球原住民がスクスクと成長・向上して、地球生物全体社会での生え抜きの人類文明を構築していたのです。そういう文化と時代がありました。それが日本の縄文、神代であったと彼は言うのです。
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※参考記事
『「縄文人とはアヌンナキともレプティリアンとも無関係」船井幸雄氏』 [8]
『爬虫類的異星人(レプティリアン)とは?』 [9]
『金星のレプティリアン・ヒューマノイドと 金星レプ:オムネク・オネクの真相』 [10](アヌンナキとレプティリアンの関係)
  
  
■幸福の科学と宇宙人
  
 
「幸福の科学」を率いる大川隆法氏も、その著書の中で度々、宇宙人の存在に触れています。『宇宙からのメッセージ ~宇宙人との対話Part2』(大川隆法著、幸福の科学出版刊2011年)には、次のような宇宙人が登場する。
   
以下『資料館(大川隆法著、幸福実現党、政治、宇宙人、霊界等関連記事)』http://www.kumamoto-hs.com/blog/2011/05/part.htmlより引用。
  

ケンタウルス座β星人(レプタリアン)本章に登場する宇宙人のように、爬虫類のような姿をした宇宙人を、一般に「レプタリアン」という。レプタリアンには、競争を促進し、文明の進化をもたらす面と、争いの原因になる面とがある。レプタリアンにも複数種類があって、地球上でも覇を競っているとされる。
  
ベガ星人
琴座のベガを母星とするベガ星人は、かつて金星から移住した人たちであり、自分の思いに合わせて肉体の姿を変える能力を持っている。ベガ星の教えは主として「温和」と「調和」であるが、彼らはエル・カンターレから「始原の法」「根源の法」を学ぶこと等を目的として地球に来ている。なお、本章に登場するベガ星人は、『宇宙人との対話の』第4章に登場するベガ星人とは別人である。
   
ドゴン人
シリウスの近くにあるドゴン星から来ている宇宙人で、体の色は青く、直立するキツネに似た姿をしている。アフリカのドゴン族はドゴン人の末裔であり、エジプト文明の前にはドゴン族が優勢な時代もあった。彼らは、のちにマヤやアステカにも数多く転生している。アメリカのオバマ大統領も魂のルーツはドゴン人である。『「宇宙の法」入門』第2章、『宇宙人との対話』第3章参照。
   
プレアデス星人
プレアデス星人は、ベガ星人と同じく、元は金星に住んでいた金星人であり、地球人によく似た姿をしている。彼らの中心的な思想は「愛」と「発展」であり、地球に来ているプレアデス星人には、エル・カンターレ系霊団に協力的な人たちが多い。今から千年後にはプレアデス星人の地球への集団移住も計画されている。『宇宙人との対話』第1章、『「宇宙の法」入門』第2章参照。
   
金星人
金星では、大霊エル・ミオーレ(エル・カンターレの前身)の下で、高度な文明が発達していたが、火山の大爆発に伴い生存が困難になったため、金星人たちは他の惑星に移住し、地球にも数億年前に飛来して地球人の祖となった(『太陽の法』第1章参照)。ただ、一部の金星人は、肉体を持たない霊的存在として金星霊界にとどまっている(『宇宙人との対話』第5章参照)。また、イボガエルに似た肉体を持ち、金星の酸性の海のなかに棲んでいる者たちもいる(『宇宙人リーディング』第1章参照)。
   
月から来た宇宙人(元タコ型火星人)
月の裏側にはUFOの基地が幾つも存在し、何種類もの宇宙人たちによって、補給基地などとして利用されている。『宇宙人リーディング』の第3章では、幸福の科学のカメラマンが月の基地に連れていかれ、三種類の宇宙人と会った話が紹介されている。また、火星には数種類の火星人が存在するが、現在は主として地下に住んでいる(前掲書、第2章参照)。
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レプタリアン(爬虫類的異星人)の存在は、上述のデイビッド・アイク氏の説とも共通しますが、他にも様々な星から宇宙人が来ていると考えている点が異なります。
  
  
■スピリチュアル系宇宙人論が意味するものとは?
   
2つの宇宙人論は、一見すると奇想天外な作り話に思えます。しかしいずれも、実証科学とは一線を画したスピリチュアルな世界観と結びついており、その世界観を通じて未来の展望や生き方をも示しています。この種の宇宙人論に関心を寄せる人々には、「宇宙人」への興味というより、この世界観や未来論への共鳴や関心が強くあるのではないでしょうか? その背景には、東日本大震災と原発事故を通じていっそう強められた社会的な閉塞感がありそうです。
  
そこで次回は、宇宙人論と並んで関心が高まっていると見られる「未来予知」「預言」の分野に焦点を当てたいと思います。どうぞお楽しみに8)

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