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「放射性物質の内部被爆シリーズ」~乳酸菌の働きと放射性物質の除去効果~

前回まで、体内に入った放射性物質の危険性について追求してきました。
今回の記事では、放射線障害からどのようにして自分の身を守っていくか、について追求していきます。
最近、微生物(乳酸菌)を利用した放射性物質除去の効果に注目し、実践している人もいるようです。乳酸菌を利用する方法とはいったいどのような方法があるのでしょうか

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この画像はコチラ [1]からお借りいたしました。
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1.乳酸菌の働き
●乳酸菌とは
乳酸菌とは「乳糖やブドウ糖を分解して大量の乳酸をつくる細菌」の総称で、乳酸菌=善玉菌が40種類程度存在すると言われています。
乳酸菌は一般に5大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、無機質、ビタミン)を必要とします。すなわち乳酸菌は人間と同じ栄養素を要求するということです。乳酸菌は糖を消費してエネルギーを生成します。

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この画像はコチラ [4]からお借りしました。
●乳酸菌は死菌でも大変有効
しかし残念ながら乳酸菌というのは、99.9%が胃酸や胆汁で死んでしまいます。この死骸は腸に棲む善玉菌のエサになります。その結果、善玉菌を増やします。
最近では生きている菌(生菌)でも熱処理されて死んでいる菌(死菌)でも、白血球を強化する効果には変わりないことがわかってきました。
●腸内で活躍する乳酸菌の種類
・ビフィズス菌
・ヤクルト菌
・KW乳酸菌
・LG21
・植物性乳酸菌         
・EF乳酸菌
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この画像はコチラ [5]からお借りしました。
乳酸菌は、腸内環境を改善する善玉菌としても非常に大切な細菌です。腸内の悪玉菌を駆逐して大腸の健康を守るために、乳酸菌などの善玉菌を増やすことはとても大切なのです。乳酸菌の一つであるビフィズス菌などは、乳酸菌と同時に酢酸も作り出すことから、腸内バランスを改善する高い効果が得られます。
乳酸菌などの善玉菌が増えることで、腸内環境は改善され、悪玉菌が減少します。悪玉菌は悪性の物質を分泌することで腸や肝臓、血管などに負担をかけてさまざまな病気を引き起こすため、乳酸菌を増やすことは健康にとってとても大切なのです。

乳酸菌をとることで整腸作用はもちろん、免疫力が上がったり、ガンの抑制、コレステロールの減少、肝機能の向上など、さまざまな効果が認められています。アレルギーやアトピーの改善や生活習慣病の予防にも有効だと言われています。

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ここで、なぜ乳酸菌をとることで免疫力が高まるのかを見ていきたいと思います。 😀
●免疫力が高まる理由
免疫力を高めたり、調節したりする物質を生物反応修飾物質(Biological Response Modifiers BRM)と言います。
これらはなぜ免疫力を高めるのか?その正体は多糖体(糖がたくさん結びついている高分子構造、糖鎖とも言う)です。
多糖体には一部にタンパク質が付いているムコ多糖体やリン脂質や脂質と結びついているリポ多糖体などがあります。
リポ多糖体などの細菌複合糖質の免疫増強作用は古くから知られていましたが、近年、それらの作用は自然免疫と呼ばれる防御機構によることが明らかになり、アレルギー、癌、自己免疫疾患、動物と微生物の共生などの生命現象に関わることが示され注目を集めています。
自然治癒力の主役である免疫(免疫の仕組み)は、NK細胞のような「自然免疫系」と、T細胞やB細胞のような「獲得免疫系(獲得免疫系には液性免疫、細胞性免疫の二つがある)」の協働連携によって成り立っています。このなかで、近年、世界中で脚光を浴びている重要な生体反応の一つが自然免疫です。
自然免疫とはマクロファージや好中球などの貪食細胞や抗菌ペプチド産生を中心とした生体防御機構です。この主役を担うのが先に紹介した多糖体(糖鎖)です。
免疫細胞を刺激するには身体にとってある程度、異物でなければ免疫反応が刺激されません。こんな言葉があるのかわかりませんが、「異物度」が重要です。
その異物を最初に感知し、免疫機能を働かせるにあたり重要になるのが「腸管免疫系」を構成する数々の腸内細菌です。
中でもこの自然免疫系の活性に注目されるのが乳酸菌などの働きです。

乳酸菌が腸内環境を正常に保ち、尚且つ腸管免疫系の活性化になんらかの関係があることは近年皆が知っていることですが、“生きている”乳酸菌類(乳酸菌のどの部分)が人間の免疫の向上に役立っているとはなかなか解明できない。なぜなら、そのほとんどが“胃で死んでしまう”からです。となれば、乳酸菌類、特にビフィズス菌などが、免疫や健康維持に有効な働きを持つのはなぜなのか、これが問題になってくるわけです。そこで、注目されたのが、菌の死体です。正確に言えば、その細胞を包んでいる細胞膜がカギではないかということになったのです。そして細胞膜を構成しているのは多糖体なのです。
乳酸菌のもつ細胞膜にはIgA抗体の産生を活発にする作用があるのです。異物を取り込むマクロファージは乳酸菌もまた異物として取り込み、同時に取り込まれた病原体に対するIgA抗体の産生を促します。このとき乳酸菌自身に対するIgA抗体はつくられないので乳酸菌を攻撃することはありません。乳酸菌を常に摂取していると、摂取していないときに比べて、病原菌を攻撃するIgA抗体の産生量がずっと多くなることが解かってきました。
免疫システムは、ヒトにとって自己と非自己を見分ける能力があります。ある種の腸内細菌は、自己と判定されています。未だ不明な点が多いのですが、絶対確実なことが一つあって、腸内細菌が無いと、腸管免疫システムというものが出来上がらないということです。
癌等の原因となる物質や身体異常を誘発する物質を体内に取り込む前に、常に腸内の環境を整えて迎撃準備を整えておく。このことが、放射線による身体異常だけでなく、あらゆる病気から身を守る最善の方法だということです。
それではいよいよ、乳酸菌を利用して放射性物質を除去する方法およびその効果について紹介します
2.乳酸菌を利用した放射性物質除去の事例
●乳酸菌が放射性物質を取り除く?
米の一番とぎ汁をペットボトルに口切り詰めて室内常温で1週間寝かせると、乳酸菌など発酵菌が増えて酸っぱい水になる(臭かったら失敗、酸っぱいは成功)。この酸っぱい水を噴霧器で霧にして吸い込むと、翌日肺臓から放射性物質が痰=タンとなって出てくる。
実はこのアイデア、飯山一郎さんという発明家さんがツイッターで紹介し、みるみる広がった方法です。
飯山さんは、乳酸菌を大量に培養し、腐敗した農地を乳酸発酵させる農地改良事業を実施している方です。
彼は、放射性物質がガン細胞を作り出す要因として、放射性物質が細胞内のテロメア(細胞の分裂回数を決める遺伝子)を破壊することによって、老化細胞が無限に分裂(=ガン化)すると分析しています。そしてガン化した細胞を減少させるために、乳酸菌を利用して免疫細胞を活性化させる方法を考案したのです。
飯山さんのアイデアを実践した主婦の方々の中には震災前よりも元気になった!なんで報告まであります。牛乳と合わせて自家製ヨーグルトを作ったり、沢山培養して乳酸菌風呂に入ったり。お米のとぎ汁は毎日捨てるだけだった事を考えると、棚から牡丹餅、何度か失敗しても翌日にはまた試すことができるのも素敵です。
多数の方が実践、改良されて行く様子等も興味深い。粗塩1%,黒砂糖3%を入れておけば1ヶ月は保存可能。明るくて暖かな場所において,一日一回ぐらいボトルを軽く振って攪拌。4~5日後、口にふくんでみて甘酸っぱい味と匂いがしたら成功!生野菜に乳酸菌と塩をして軽く浅漬けにし、出た水分を捨てる=微量に含まれているかもしれない放射性物質や農薬を捨てる効果もありだとか。
他にも、室内に乳酸菌を散布したら、微量ながら放射線濃度が下がった、という報告も!
【放射線量測定】東京 6/12  ~大きな変化なし/乳酸菌の散布は放射線量減に効果アリ!~http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=252937
3.免疫力向上の重要性
●大切なのは、免疫機能の活性化
免疫力を高めればガンにはなりませんし、できてしまったガンも消滅します。では、免疫力とは何か?免疫力とは、元気で丈夫な白血球のこと。とくにマクロファージと呼ばれる白血球が元気なら、ガンにはなりません。マクロファージは、日本語で「大食細胞」とか「呑食細胞」という。これは、ガン細胞などの「異物」をまるごと食べてしまう細胞のことだ。ようするに、我々の身体のなかの「異物(ガン細胞・病原菌・ウイルス・放射性物質・発癌物質・老廃物等々)」をバリバリ食べて掃除をしてくれるのです。
マクロファージは、肺のなかに飛び込んだ放射性物質も食べてくれる。
しかし、マクロファージという人間の白血球は、放射能にはかなり弱い。
そこで乳酸菌の登場だ。
乳酸菌は、放射能にはかなり強い!
しかも、放射性物質をバリバリ食べる。
じつは…乳酸菌もマクロファージなのだ!
だから、放射性物質をバリバリ食べる.
放射性物質を食べたあと、乳酸菌は痰(タン)となって肺のそとへ出てゆく…
◎まとめ◎
乳酸菌を増やすことが健康につながる!乳酸菌は、生菌・死菌にかかわらず、腸内環境を改善する善玉菌として非常に大切な細菌である。乳酸菌をとり、腸内環境を整えることでガンを抑制したり、生活習慣病を予防したりする効果が期待できる。
乳酸菌には放射性物質を取り除く効果がある!米のとぎ汁(乳酸菌)を利用して免疫細胞を活性化させることで、放射性物質を取り除く効果が得られる。まずは、実践あるのみ!!!
免疫力を高め、ガン予防!免疫力が高まることで、乳酸菌が放射性物質を食べる働きを促す。そのとき食べた乳酸菌は痰となり、肺の外に出ていく。そして、この働きがガン予防やガンの消滅へとつながっていくのである。
◎今後の展望◎
本当の安全・安心は、自分達で創る事にある
事故から2ヶ月以上が経過した現在も、復旧の目処は立たず、未だ大量の放射能物質や汚染水が垂れ流しになっている状態です。原発の爆発後、2ヶ月も経ってから、より深刻な情報が密やかに報道されていたりもしますが、そんな事はとっくに解っていたよ、と感じている方も多いのではないでしょうか。今や、「直ちに影響はない」等という軽はずみな言葉は、誰も信用していません。
しかし一方で、具体的にどうする?という事はみんなの課題として考え、実践していかなければなりません。もう、国やマスコミに任せている場合ではありません。テレビの向こうの誤魔化しでは無く、現実の中での安心、安全は自分たちで創っていくしか無い、という想いは、今回の原発事故という人災を契機に、確信に変わりました。
被災地は元より、日本全国どこに居ても出来る事。それは、今回紹介したような乳酸菌対策を始めとした、素人たちの想像と、事実の共認形成です。

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