多くのほ乳類 は皆、全身体毛 に覆われています。
毛が体を覆うことによって紫外線 や寒さ などの自然外圧から身を守る役割を担っています
しかし、人類にはほとんど体毛が残っておらず 、髪の毛やわき、陰毛にしかありません 😀
では、毛が抜けたのはなんででしょう
いつも応援ありがとうございます
ぽちっとおねがいしますね
[1]
[2]
[3]
一.洞窟時代
人類500万年の歴史は、その殆どが洞窟に隠れ住む暮らしであった事は、人類遺跡の発掘等からも明らかになっています。では、何故「隠れ住む 🙄 」という表現になるのか?
樹上機能を失った人類(木に登れなくなった猿)は、他の動物と互角に闘うどころか、逃げ隠れるので精一杯という状況でした。だからこそ身を隠せる洞窟という環境で、500万年もの期間を辛うじて生き延びてきた弱者だったのです
■洞窟の環境
最古の現生人類が隠れ住んでいたとされる南アフリカ共和国東ケープ州にあるクラシーズ河口洞窟(第3号)の温度は摂氏24度ほど(秋の終りの季節 )だったそうです。一般的に洞窟の温度・湿度が一定(夏は涼しく 冬は暖かく感じる )の理由として3つ挙げられます。
空気が動かないので、熱対流がしにくく、外との温度のやりとりが少ないため
保温保湿材のような土や岩で囲まれているため
日光が当たらないため
[4]
画像はこちら [5]からお借りしました
これだけを見ると非常に安定した環境ですが、洞窟の中というのは実はかなりの高温多湿で不快な環境であり、動物は住み着こうとはしません 😥 そのようなジメジメとした暗闇をあえて生活の場に選ばなくてはならない程の外圧があったからこそ、さらなる適応可能性を見出そうと進化を促進します
つまり、このような特殊な環境における進化が、『毛が抜けたのなんで?』の答えの鍵を握っているのでしょう
■洞窟での進化・適応
毛が抜けた理由として、湿度の高い環境では、体毛は雑菌の繁殖源になるなど不衛生な理由から毛を無くしていったという説がありますが、それだと部分的に毛が残っている事の説明が付きません。また、恒常的な不全、つまりストレスによる脱毛症等の連続的な発生(突然変異)が起こったのではないか?との説もありますが、これも特定部位にだけ体毛が残る理由には繋がりません。
その頃の人類に同化して考えると
まず、外敵とは殆ど闘えない状況であり、ひっそりと隠れ住むようになった事で、体毛による外傷保護の役割は無意味化して行きます。また、高温多湿の洞窟において、体毛による体温維持よりも発汗作用を促進する方に(体毛の不必要化 )
逃げ隠れする恐怖や飢え等、恒常的な不全に苛まれている人類 は常に仲間との親和やスキンシップ を行なう事での充足に可能性を見出します。(充足可能性収束 )
と から見えてくる、洞窟への適応(体毛の不必要化 )とスキンシップ等の充足可能性収束 が毛が抜けた理由といえます 😀
参考リンク るいネットより
人類が体毛を失ったのは?(仮説) [6]
洞窟進化仮説①(ハダカ化) [7]
二.人類拡散後に体毛はどのように変化していったのか
このような洞窟暮らしによって、人類は体毛を失いました 😀
これは洞窟という特殊な環境下故に可能だったともいえます 😀
しかし気候変動によって食糧難に陥った人類は、原人・旧人・新人と3度の拡散=決死行に打って出ます。昼間は当然猛獣がううろちょろ 🙁 しているわけですから、外に出るのは猛獣が寝静まった深夜といういうことになります。しかし、礫幕の夜は乾燥しているため放射冷却が激しく、恐ろしく寒かったと推測されます。
体毛を失った人類はどのように気温変動から身を守ったのでしょうか 🙄
アフリカに残り続け最後に拡散した新人段階では、観念を使って樹木や動物の皮の衣服 を発明します。衣服 によって防寒・保温性を高め、何とか寒さを凌ぐ事ができたと考えられます。
つまり、人類は体毛という本能上の武器を失う代わりに、観念によって衣服を発明し適応しました 😀
その後世界各地に適応した人類は、気候や必要度に応じて体毛の進化 ・退化 を遂げました 😀
実は寒冷適応した北方民族は体毛が薄いのです。これは体毛に付いた水分が凍結し、凍傷になる事を防ぐためです(北方モンゴロイドやアラスカのイヌイットなど)。一度薄くなった体毛は防寒用としては機能しなくなったのです
比較的温暖な地域に住んでいたコーカソイド(白人)系は、北方系ほど体毛をなくす必要がなく、また紫外線の少ない地域に住み着いたため、白い肌で体毛の多い身体となりました
灼熱の熱帯地域に適応したネグロイド系(黒色人種)は、発汗作用の促進と紫外線から皮膚を守るために、体毛をなくしつつメラニン色素を調整して浅黒の皮膚へと進化していきました
[8]
左/ヨーロッパ人の体毛 「中古命さん」 [9]よりお借りしました。
右/東洋人の体毛 「kateさんの徒然草」 [10]よりお借りしました。
まとめ
洞窟時代の人類特有の不全から、体毛の不必要化と、充足可能性収束する事で、洞窟環境への適応を同時に実現しました。
本能では全く対応できない外圧に対して徹頭徹尾共認充足へと可能性収束し、さらに充足を得る事で活力を維持し続けるということが、他の動物には無い豊かな共認機能や観念機能の獲得へと繋がっていったのです。