- 生物史から、自然の摂理を読み解く - http://www.seibutsushi.net/blog -

金魚が生態系の破壊!?

どうも、お盆休みはいかがお過ごしでしたか
まだまだ残暑が続きうっとうしい季節が続きますね
今回は、夏から連想されるものということで、金魚すくいに着目して記事を書いて行きたいと思います
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(応援ありがとうございます
本題に行く前に小ネタを
     
金魚すくいをしていて、たくさんいる金魚の中に金魚っぽくない奴がいた経験ないですか?持ち帰って育てたら食欲旺盛で元気いっぱい。いつの間にかものすごく大きくなって、口からヒゲが・・・ってことありません
実はそれ・・・なんです
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金魚も鯉も小さな時は判別し難い形状をしていて、特に和金(わきん)という種類だと、本当に見分けがつかないんです。(はじめに学名をつけたスウェーデンの生物学者カール・フォン・リンネは、キンギョをフナではなくコイの仲間とみなし、Cyprinus auratusと命名している。ウィキペディア [4]より)
     
wakin_011m.jpg和金
     
一説によると、鯉は動きが非常に活発ですくい難いのだそうです。元気がいいから、あの薄っぺらなポイですくおうとすると・・・バリッ!!なんてことに・・・。
金魚すくいでは比較的ゆっくりと動いている金魚を狙うようにしましょう♪
     
さて、ココから本題です 8)
みなさんのお手元に届く金魚の大半は突然変異を起こしたフナ(ヒブナと言います)を人間が観賞用に改良して養殖していった、いわば自然界に存在しない人工魚であるとも言えます。
    
金魚すくいですくってきた金魚は当然皆さんは飼育しますよね
おそらく、丸いガラスの鉢や小さめの水槽などをご用意されていることでしょう。ゆったりと水の中を泳いでいる金魚を見ていると、視覚から涼しさを得られる夏にはもってこいのペットだと思います
     
しかし、金魚は寿命が10~15年と長く、体長も30にまで成長するんです。
※スグに死んでしまうのは“売り手側の管理問題”や”すくわれるまでのストレス”などが考えられます。
    
体長が30㎝になるまでには、何度か水槽も買い換えていく必要があります。ココで大きな問題になっているのが、飼育し切れなくなった金魚を近くの河川に放流するという行為
     

近年環境問題が重視されるようになって河川の環境保護等に力が注がれている。そうした活動のうちに自然の河川に魚を放流する事業があるが、中には地元の固有種とは関係のない、本来自然界に存在すべきでない金魚などの改良品種までもが放流される事例が多くなっている。金魚の自然界への放流によって地元の固有種との交雑が起こり、何万年もかけて築かれてきた固有種の絶滅が懸念されている(→遺伝子汚染)。中には業者が選別によって品評的な価値のほとんど無い金魚をそのまま自然の河川に放流してしまうケースも存在する。因みにメダカや錦鯉に関しても、金魚と同様の事態が発生している。
      
この放流問題は外来魚問題の影であまり重視されていない地域も多いが、遺伝子汚染の問題から対策に乗り出した地域も出ている。特に、ヨーロッパや北米では、中国産や日本産の金魚を外来魚として駆除を始めた地方も出ている。また、こうした放流を行う者はいわゆる「善行」を為しているとの認識を持つ場合が多いことが、防止の働きかけをより難しいものとしている。ウィキペディア [4]より引用

     
何気なく行った人間の行為が、自然の摂理を破壊する行為になる。金魚だけではなく、他の生物全般に言えることだと思います。ですから、最期まで看取るのが務めなのだと気付きました。みなさんもペットから色々なものをもらっていると思います。だからこそ、最期まで看取ってあげましょうね 😉

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