2009-12-15

実現論勉強会シリーズ3 「雌雄の役割分化」という生命原理

g1%5B1%5D.gif
気付きいっぱいの実現論勉強会シリーズ第 ③回目です。
本日は、実現論・前史「ロ.雌雄の役割分化」を紹介したいと思います
生物の進化を学ぶことはとても重要で、人類の行動と密接に関係しています。 😀 そして人類は現在の社会制度を作り上げてきました。しかし、社会問題が山積みの現状は、生物において正しい方向に進んでいるのでしょうか。そんな視点で読んでみると非常にたくさんの気付きが得られると思います
それでは、続きを読む前にクリックお願いします。

 にほんブログ村 科学ブログへ


実現論.前史 「ロ.雌雄の役割分化」より引用

 生物史上の大進化はいくつもあるが、中でも生命の誕生に次ぐ様な最も劇的な進化(=極めて稀な可能性の実現)は、光合成(それによって生物界は、窒素生物から酸素生物に劇的に交替した)であり、それに次ぐのが雌雄分化であろう。生物が雌雄に分化したのはかなり古く、生物史の初期段階とも言える藻類の段階である(補:原初的にはもっとも古く、単細胞生物の「接合」の辺りから雌雄分化への歩みは始まっている)。それ以降、雌雄に分化した系統の生物は著しい進化を遂げて節足動物や脊椎動物を生み出し、更に両生類や哺乳類を生み出した。しかし、それ以前の、雌雄に分化しなかった系統の生物は、今も無数に存在しているが、その多くは未だにバクテリアの段階に留まっている。これは、雌雄に分化した方がDNAの変異がより多様化するので、環境の変化に対する適応可能性が大きくなり、それ故に急速な進化が可能だったからである。

 

雌雄分化は生物の歴史においてとても重要な進化だった。これによって環境変化への適応可能性が飛躍的に向上した。

 事実、進化の源泉はDNAの多様性にある。つまり、同一の自己を複製するのではなく、出来る限り多様な同類他者(非自己)を作り出すことこそ、全ての進化の源泉であり、それこそが適応の基幹戦略である。しかし、同類他者=変異体を作り出すのは極めて危険な営みでもある(∵殆どの変異体は不適応態である)。従って生物は、一方では安定性を保持しつつ、他方では変異を作り出すという極めて困難な課題に直面する。その突破口を開いたのが組替え系や修復系の酵素(蛋白質)群であり、それを基礎としてより大掛かりな突破口を開いたのが、雌雄分化である。つまり、雌雄分化とは、原理的にはより安定度の高い性(雌)と、より変異度の高い性(雄)への分化(=差異の促進)に他ならない。従って、雌雄に分化した系統の生物は、適応可能性に導かれて進化すればするほど、安定と変異という軸上での性の差別化をより推進してゆくことになる。(注:本書では差別化という概念を、優劣を捨象した客観的な概念として用いる。)

 

進化の源泉は同類他者を作り出していくこと。その中でも適応体を作り出していく必要があり、安定性(雌)と変異性(雄)との分化によって可能になった。その両面に特化していくことで更に両立を図ってきた。

 事実、この系統の生物は雌雄の差別化をより推進してゆく方向で進化してきた。それは、雌雄が同じ役割のままでいるよりも、安定性の求められる生殖過程はメス、危険性の高い闘争過程はオスという風に役割分担を進めた方が、より種としての環境適応が高くなるからである。例えば脊椎動物の系統では、魚のメスは卵を産み落とすだけで子育てなどしないが、爬虫類になると卵を温めて孵化させる種が現れ、更に哺乳類になると胎内保育をし、その上かなり長期間子育てに携わる様になる。つまり、進化するにつれてメスの生殖負担がどんどん大きくなってゆき、そのぶん闘争負担は小さくなってゆく。他方のオスは、それにつれて生殖負担が小さくなり、そのぶん闘争負担が大きくなってゆく。例えば哺乳類は、一般に内雌外雄の集団編成を取っているが、これは外敵には闘争存在たるオスが対応し、その集団(オスたち)に守られて生殖存在たるメスと子供が存在するという、外圧に対する二段編成の構造(=同心円の構造)である。だから、オスが子育てをする哺乳類など、殆どいない。

 

役割分担を特化させればさせるだけ適応可能性は高くなり、集団の存続率を高めることに繋る。

   

 この様に、哺乳類は(自然界でも一般には)メスが生殖過程を主要に担い、オスが闘争過程を主要に担うことによって、メスとオスが調和し、種としてのバランスを保っている。それが、オスとメスを貫く自然の摂理である。(現在、男女同権論者たちは「男と女の役割分担は、社会によって作られた悪習である」と主張しているが、それは生物史の事実に反する嘘であって、上述した様に人類が登場する遥か以前から、オス・メスの役割分化は進んでいる。それは数億年に及ぶ進化の塗り重ねの上に成り立っており、たかが近代二〇〇年しか通用しないイイ加減な理屈で変わる様なものではない。人間は、自然の摂理を冒涜してはならない。その意味で、男女同権論に惑わされた現代の男女が、差別化という進化のベクトルに逆行して中性化しているのは、種にとって極めて危険な状態である。)


つまり、人類はその先端の属する為、男女で役割分担していくことが必要である。しかし現状は逆の方向に向かっていると言える。
それは生命の摂理に反すると共に、種を衰退させていくことに他ならない。


まとめ
このように考えると男女平等なんて有り得ず、女性には女性にしか出来ないこと、男性には男性にしか出来ないことがたくさん在り、お互いに超越存在である
そして当然ながら、どちらが欠けても絶滅の道を辿る事になる。
お互いの役割をきちんと肯定視し、お互いに感謝しながら営んでいくことが、重要なのだと思います 😀

List    投稿者 mizuguti | 2009-12-15 | Posted in ⑦なんでや劇場レポート3 Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2009/12/918.html/trackback


コメント3件

 SSS | 2010.07.31 2:42

図が、、、。図が大変なことになってますよ・・・汗
修正された方が見やすいと思います☆

 yaga | 2010.07.31 18:09

SSSさん、アドバイスありがとうございます。
さっそく修正してみましたが、いかがでしょうか?

 SSS | 2010.08.01 20:31

すっごく見やすくなりました。やっぱりレイアウトって大切なんですね☆
ありがとうございました♪

Comment



Comment