もうすっかり秋めいてきましたね~
今回は秋の河原の 植物
の不思議を紹介します 😀
十月ごろになると、河川敷、鉄道沿線、空き地などで、あたり一面、黄色に染まったセイタカアワダチソウの大群落を見かけたことはありませんか?
和光市HP [1]より
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そしてそれをじっくり観察してみると、その群落の中や周辺では他の植物が殆ど生育していません
これはこの植物の根で生産される物質が原因であり、他の植物の生育を著しく抑制しているからなんです
植物の植物は、一旦根を伸ばし、生育し始めると動物等のように外敵に攻撃を受けた場合、逃げることができません。そこで、植物は実に巧みな術を使って、外敵の攻撃をかわしているのです!
これらの機能の一つとしてアレロパシー(allelopathy、他感作用)という現象が知られています。
※アレロパシーの語源は、ギリシャ語のallelon(互いに)とpathos(一方が他に障害を与える)の合成語からきているといわれ、アレロパシーの定義は「ある植物(微生物を含む)が生産した化学物質の環境への流出を通じて、他の植物に直接的あるいは間接的に阻害的影響を与える現象」とされています。
また、アレロパシー活性の発現の経路としては、植物の葉や根から直接物質を発散する場合、葉や樹皮から雨等により溶出する場合、葉や樹皮が駆逐して土壌中の微生物などにより分解され、それらが抑制物質として働く場合などが見出されています。
他にアレロパシー活性を有する植物は、ナギの木(奈良春日大社にあります)、アカマツetcがあります。
植物にとって、生存域をどれだけ確保できるかが、種の存続のカギを握ってきます。
他者を寄せ付けないようにするという戦略、すごいです
一つ疑問なのが、同じ種には、そのアレロパシー活性を和らげる物質があるのでしょうか
そうじゃないと、同じ種同士がこれだけ集合して栄えるのは難しいですよね。