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真猿の進化 眼窩後壁の発達

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左は真猿、右は原猿です。
これだけでは違いがわかりませんが、原猿~真猿にいたる身体機能の発達には眼窩後壁の発達があるようです。
るいネットより紹介します。
原猿~真猿への身体特徴の進化と集団化 [1]
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左が真猿、右が原猿 NHK「地峡の大進化」より画像をお借りしました。

真猿類の眼窩は骨で囲まれたソケット上の窪みになっていて、頭蓋骨内部と仕切られている
(眼窩後壁と呼ばれる)。眼窩後壁が果たす役割は咀嚼筋の動きと眼球を分けるためにある。
眼窩後壁がないと咀嚼のたびに視界が揺れてしまうのだ。
また眼窩後壁を持つ真猿類の網膜にはフォベアと呼ばれる視細胞の集中する場所がある。フォベアがあると光を感知する視細胞の密度が上がり風景はよくはっきりと見える。せっかく
フォベアにより獲得した高い視力を守るためのシステムとして眼窩後壁は発達したのだ。

眼窩後壁の発達は、外圧の変化(=寒冷化)による熱帯雨林の消滅→多くの霊長類がアフリカの楽園である熱帯雨林に集まり、えさをめぐる争いが始まり、視力を安定・高度化させる方向で進化してきたためであると考えられています。

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