2009-07-29

原モグラの縄張り闘争と進化にいたる過程

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さてさて、今日は原モグラの縄張り闘争と進化にいたる過程について紹介します。
>現存する哺乳類の大部分は(もちろんサル・人類も含めて)、原モグラから枝分かれした。現在の哺乳類の祖先である原モグラは約1億年前に登場するが、その時代は大型爬虫類の天下であり、原モグラは夜行性で、林床や土中に隠れ棲み、そこからチョロチョロ出撃するという、密猟捕食の動物であった(従って、現在でも多くの哺乳類は色盲のままである)。 実現論より引用
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■原モグラの縄張り
 

現代型哺乳類の子孫は食虫目に酷似した原モグラですが、恐竜が絶滅した6500万年前から4000万年前までの間に、食虫目(=モグラ目)に限らず現存する哺乳類の種別の大半は出揃っています。その中でも齧歯目(=ネズミ目)の登場は早く、遅くとも5000万年前までには出現し、その旺盛な繁殖力を武器にして3000万年前には寒冷地を含めて世界中に拡散していたと言われています。その結果、かつて原モグラの主要な縄張りであった地面と落ち葉の隙間はこの齧歯目が制覇したと考えられます。
 ネズミに追われるようにして、ほとんど原モグラの形態のまま地中にもぐったのが現在のモグラ(=食虫目)であり、一方、原モグラが持っていた鉤爪を生かして樹上逃避を試みたのが原猿(=霊長目)です。つまり、サル・人類の祖先である初期原猿とは、象徴的に言えば、ネズミにも勝てずに樹上逃避するしかなかった弱者だった訳です。http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=126694

■樹上逃避には、自然外圧の影響はあった?
 
 

6千万年前、地球規模の酸素不足に伴い、土中にいた原モグラが地上付近に顔を頻繁に出すようになりました。これにより原モグラとネズミの生活域がバッティングするようになりました。このとき、地上適応を既に終えているネズミは、餌の確保に隙が無く、原モグラは餌に有り付けずに、一方的に食糧不足に陥るという状況になりました。そして、原モグラが一方的な弱者であるといった状況が、樹上へと逃げるという大きな決断をさせたというわけです。一方で、ネズミは地上での生活に安定を築いていたため、樹上へと行動範囲を広げる必然性がなく、その点においても原モグラが原猿へと進化したhttp://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=165748

土中、地上での生活をとられた原モグラによる樹上逃避とは、適応するための可能性収束であり、さらに性闘争本能を高めていくことで適応し続けることができたことがわかる。

List    投稿者 Hikaru | 2009-07-29 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類1 Comment » 

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コメント1件

 mika | 2009.12.18 23:29

先週は初図解演習がありました!
幹をはずさずに、たくさんのことを図解の中に織り交ぜるのは難しいですね(汗
でも、作った図解をみんなで見せ合いっこするので
とっても楽しかったです♪
明日もがんばりまーす!

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