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「共進化」ってなに?

Posted By hayabusa On 2009年4月23日 @ 11:15 PM In ①進化・適応の原理 | No Comments

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みなさん、はじめまして。このブログに参加させていただくことになりましたhayabusaと申します。これまで、なんでや劇場に参加させて頂いておりましたが、生物に関してはほとんど無知、素人です。でも、興味・関心は皆さんと同様にありますので、以後、よろしくお願いいたします。
さて、生物の進化史について考えるとき、素人ながら気になっていたことがあります。
突然変異と自然選択が進化の法則という側面は確かにあるのでしょうが、なんだか、偶発的というか敵対的というか・・・それだけではない感じがする。もっと別の捉え方をしたらどうなるのだろう?という疑問です。
自然外圧に適応しつつ、種間圧力や同類圧力をもって互いに影響を与え合いながら進化してきたのが生物。だとするなら、敵対する生物同士であっても、進化という歴史的軸線上においては共生関係にあるとみれないのか?それ以前に、そもそも共生って何だろう?という意識があります。
そんな意識を持ってネットで検索していたら、「共進化」というキーワードにあたりました。さてさて、「共進化」とは?
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ウィキペディアで調べてみると・・・・・・

「共進化(Co-evolution)とは、一つの生物学的要因の変化が引き金となって別のそれに関連する生物学的要因が変化することと定義されている。古典的な例は2種の生物が互いに依存して進化する相利共生だが、種間だけでなく種内、個体内でも共進化は起きる。」

とあります。どうも、異種・同種に関係なく、生物が与え合う互いの影響について考えている分野らしい。
今日は、今後の取っ掛かりとして、上記では「古典的な例」とされている共進化の事例を紹介します。
以下は、「JT生命誌研究館」の研究紹介:昆虫と植物の共進化ラボ「生命誌32号」 [4]様より(図を含めて)引用させていただきます。
======以下引用======
●花のゆりかごと空飛ぶ花粉 ─ イチジクとイチジクコバチの共進化●
イチジクの最大の特徴は,いつ花が咲いたのかわからないうちに熟している「果実」にある。本当は,その部分を「果実」と呼ぶのは適当ではない。イチジクの「果実」を半分に割ると,中にたくさんの小さな粒が詰まっていて,その一つ一つが内側に細長い柄でつながっている。じつはこの粒がイチジクの花だ。つまりイチジクの「果実」とされているものは,変形した花の集まり(花か序じょ)からできたものである。イチジクの花の集まりは特別に「花のう」と呼ぶ。
 花のう内に通じる唯一の口の部分は,鱗りん片ぺんで堅く閉じていて,イチジクの花粉はハナバチやチョウなどの昆虫に運ばれることはなく,風でも飛ばない。いったい何がイチジクの花粉を運ぶのだろう。授粉を受ける時期の花のうを見張っていると,体長約2 mm の,ショウジョウバエのように小さな昆虫,イチジクコバチの仲間(以下コバチと略)が現れる。このコバチが,イチジクの花粉の運び手だ。
 このコバチは,雌花が咲く時にわずかに開く鱗片の隙間から花のうに入り込んで授粉するのだが,その際,ほかの送粉昆虫と同じように「報酬」を受け取る。コバチが得る「報酬」は,自分の餌ではなく幼虫の餌だ。コバチは花粉専用の「ポケット」をもち――なんと洒落た運び手!――,そこから花粉を取り出して授粉すると同時に,その花の雌しべの先から産卵管を差し込んで卵を産む。幼虫はここにできる種子を食べて育つのだ。同じ花のうの中でも,雌しべの長さに違いがあるので,コバチの産卵管よりも雌しべが短い花には卵が産みつけられるが,雌しべが長い花には産卵管が届かず,めでたく種子が実る。コバチの幼虫も育つしイチジクの種子もできるという仕組みだ。ただ,産卵後のコバチは二度と飛び出せず,花のうの中で一生を終える。産みつけられた卵がどうなるか。ここから先は図を見ていただきたい。
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 雌花が受粉してから,雄花が咲くまでの時間のずれは,見事にコバチ一世代分の時間になる。雄のコバチは生まれた花のうで短い生涯を閉じ,餌を採らない成虫の雌も,自由に飛び回れる時間はせいぜい半日から1日だ。強い日差しや風雨,天敵の待つ命がけの旅のはてに,産卵に適した花のうを探し当てられたものだけが,次の世代を残す。
 花は自らの種子を餌に,送粉昆虫の「ゆりかご」となって成虫まで育て,育ったコバチは,イチジクの「空飛ぶ花粉」となる。花と送粉昆虫の関係にはいろいろあるが,これほど密な関係は滅多にない。イチジクはコバチのためにあり,コバチはイチジクのためにあるのではないかと錯覚してしまうほどだ。
イチジクの種類ごとに花粉を運ぶコバチの種類も決まっており,祖先種で獲得された1 対1 の共生関係を維持している。
======引用以上======
互いに影響を与え合うというより、もはやお互いが専用の関係になるまでに進化した事例です。
この事例は特殊な事例かもしれませんが、突然変異と自然選択だけでここまでたどり着けるのか?やっぱり疑問です。
上記の事象に対しては、DNA解析等の作業が進行中だそうです。新事実の発表に期待したいです。
ということで、長くなってしまいましたが、「共進化」をキーワードに今後追求して行きたいと考えています。よろしくお願いします。


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