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遺伝暗号の最初ってどんなんだったの??

みなさん こんにちは
いよいよ100回目 を数えるなんでや劇場が近づいてきました
とっても楽しみです & 100回記念 の日に参加できるなんてすごいですね
このブログで何度かGADV仮説というのをご紹介しています(例えば タンパク質の擬似複製って何? [1]

GADV仮説とは、グリシン(G)、アラニン(A)、アスパラギン酸(D)、バリン(V)という4つのアミノ酸が生物の元になったのではないかという仮説の事を言います。

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画像はコチラ [2]からお借りしました
この仮説から、原始生物の遺伝暗号を推測してみたいと思います
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GADV仮説を唱えた池原教授は、遺伝暗号の起源を説明する仮説として「GNC仮説」を唱えています
◆GNC仮説

①池原教授の仮説によれば、生命は最初、比較的単純な構造をもつ4種類のアミノ酸(グアニン、アラニン、アスパラギン酸、バリン)だけを利用していた。その後RNAが出現し、1文字目がGで、3文字目がCである4通りの遺伝暗号が出現した。
GUC→バリン(V)
GCC→アラニン(A)
GAC→アスパラギン酸(D)
GGC→グリシン(G)

遺伝子はGCの含有量が多いことから上記のように推測されたようなのですが、ここで疑問
生命の最初から3つもヌクレオチドを使ってアミノ酸と対応させたりするかな~?
GADV仮説では上記4つのアミノ酸が最初にできたと考えています
じゃあ、遺伝暗号もU,C,A,Gの4つで、アミノ酸と1対1で対応させたらいいんじゃない
というわけで、最初は
U → バリン(V)
C → アラニン(A)
A → アスパラギン酸(D)
G → グリシン(G)
    だったのではないでしょうか
ちなみに池原教授は第二段階以降をこう推測しています

②やがて生命は、より複雑な構造をもつ6種のアミノ酸を利用できるように進化し、利用できるアミノ酸は合計10種類に増加した。それにともなって、遺伝暗号の1文字目と3文字目の自由度が増して、遺伝暗号も4通りから16通りに増加した。

ヌクレオチド4種が単体で4通り、4種が2つ連結したら4×4で16通りのアミノ酸を識別できます。
アミノ酸が増えた対応する遺伝暗号を増やすため、ヌクレオチド2つが連結してアミノ酸を識別するようになった
と考える方が分かりやすいと思うのですが、みなさんどうでしょう?? 🙄

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