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短時間でプラスチックを処理するカビ発見!!

みなさん、カビってどんなイメージですか?
ジメジメ したところや、腐った食品に生えたりで、なんかイメージ悪い 😥
いやいや、カビの中にもすごいカビがいるんだよ 😀
そう思えた方は、なかなかの生物通です
今日は、そんなすごいカビちゃんをかがくナビ [1]よりご紹介します。
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なんと、プラスチックを処理するカビちゃんです!!
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かがくナビ [5]よりお借りしました。
このカビちゃんが農業で生かされています。
農業では、通常、作物の種をまいた後、地面に黒いシート=マルチフィルムをかぶせます。
このマルチフィルムは、雑草の増殖を防いだり、土を一定の温度に保ったり、湿り気を保ったりして、作物を育ちやすくする役割があります。
マルチフィルムには、ふつうのプラスチックでできているものと、生分解性プラスチックでできているものの2種類があります。
「生分解性プラスチック」は、生物(カビ)で分解することができます!
分解されるプラスチックなら、環境にいいし、いいことだらけ 😀
って思ったのですが、どうやら問題もあるみたい。
なんと、生分解性プラスチックのマルチフィルム、
分解するのに半年から1年も時間がかかってしまうのです!
(もし分解しやすいものにしようとすると、かんたんにちぎれるような弱いものになってしまう。)
そこで、もっと早く分解してくれる微生物を探した方がいらっしゃいました!
茨城県にある農業環境研究所の北本宏子さんとと小板橋基夫さん。
この方たちの微生物の探し方、目の付けどころ が面白いです
通常、微生物を探すときは、土の中を探しますが、この方たちが目をつけたのは、
なんと植物の「葉」なのです!
なぜ、「葉」かというと・・・
植物の葉 の表面の構造は、生分解性プラスチックの構造と似ていることに気がついたからなんです。
めざす微生物は、植物の葉の表面にいるのではないかと考えたのです
ここに目をつけたのはすごいですよね
そして、ついに、生分解性プラスチックを短時間で分解する微生物(カビ)を発見しました!
なんと、これまで半年~1年かけて分解していたのが、20日間で分解できるとのこと!
これはすごいですね。
これからの実用化が楽しみです

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