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母乳はすごい!そのすごさは免疫だけではない!

「生物史を追求するための「なんでや的」基礎知識」 [1]
これすごいですね。
生物史のど素人である私にとっては、とってもありがたいです
生物史を勉強し始めてから、進化や人のからだについてますます興味を持ち始めました 😀
特に 女の人 のからだですね。
知れば知るほど、ほんと生命の不思議さ、進化の塗り重ね等にほんと気づきがいっぱいです
そんな私がGW中に読んでいた本 の一部を紹介しま~す
「女性のからだの不思議・上」著:ナタリー・アンジェ 集英社
です。
いつも応援ありがとう
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みなさん、母乳がすごいことはご存知ですよね?
「完全食品」と言われていたり、母乳は免疫の重要な役割を果たしている等を聞いたことがあるかと思います。
今回はそのすごさを今一歩つっこんで分析してみたいと思いま~す 😛
母乳は、なんと一日600カロリー相当のものを作っているんです!
そして、含んでいる成分はなんと200以上!
その乳の成分は、
母親の血液から取り込んでそのまま配備する成分
血液から抽出し加工してから乳に混ぜる成分
腺房細胞でつくる成分

の3通りがあるんです!
意外に複雑な仕事をしていますね
そしてやっぱり注目されてるのがその成分と働きです。
その働きは、すごいです!
例えば、乳に含まれるラクトース
赤ん坊は乳のタンパク質を最後の最後まで消化するのに役たっています。
イオンを尿と一緒に流してしまわず、確実に利用させてくれるのです。
母乳を飲んでいる赤ん坊のおむつって、ほとんど臭わないですよね?
これは、利用されずに排出されるタンパク質がほとんどなく、悪臭の元になるものがないからなんですよ
そしてそして、ラクトフェリン
授乳中の女性は貧血になるほど赤ん坊に鉄を分け与えないが、ラクトフェリンが母乳中のわずかな鉄を完全に吸収させてくれています
亜鉛や銅などのほかの微量ミネラルについても同じです。
これらも母乳中は少ないが、乳タンパクと乳糖のコンビがミネラルをすべて取り込んで逃がさなないようにしてくれています
母乳には、少ない成分もしっかり赤ん坊が吸収できるように工夫がされているんですね 😀
そして重要なのが免疫機能
母乳には、B細胞、T細胞、マクロファージ、好中球が含まれ、抗体があり、さらに免疫細胞を活性化するγインターフェロンがあります!
そして、母乳中の脂肪酸はウイルスの膜を破壊し、リソチームは細菌の細胞壁を壊します!
ビフィズス因子は赤ん坊の胃の中で良性菌の成長を促し、悪性菌の撃退にひとはたらをしています。

母乳には沢山の成分が含まれていいますが、まだまだそれがどんな働きをしているのか分っていないものも多いみたいです。
そしてそして、ほんとすごいと思ったのが、
「母乳は、母体の栄養状態が悪くても乳の成分をほとんど変動させない。」ということ。
発展途上国の栄養不良の女性の母乳は、栄養なさそうと思いきや、非常に栄養価の高い乳をだすそうです!
先進国のでっぷりした女性の乳ならばさぞや高カロリーだろうと思うと、そうではないのです!
人間の母乳は、母体の栄養状態によらず驚くほど質の似かよった液体を分泌するそうです
どうしてそんなことができるのか不思議ですが、ほんとすごいです!!
その他知っていることがあったら教えてくださ~い。
さんぽ

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