- 生物史から、自然の摂理を読み解く - http://www.seibutsushi.net/blog -

生物史を追求するための「なんでや的」基礎知識

るいネット [1]が主催する「なんでや劇場 [2]」では、現在、生物史を通して自然の摂理が追求されています。生物史シリーズは過去9回開催され、前回は免疫進化の構造解明とその自滅構造が明らかにされました。
興味がある方は下記をクリック!
4/29なんでや劇場の要点 ~免疫機能の起源と進化~ [3]
4/29なんでや劇場レポート1 [4]
4/29なんでや劇場レポート2 マクロファージの起源は・・・・・ [5]
4/29なんでや劇場レポート3 NK細胞は「変異細胞」そのもの?! [6]
4/29 なんでや劇場レポート4 ~免疫とウィルスの不思議な関係(免疫って体にいいだけじゃない) [7]
その追求過程は、既成の概念に囚われず、素人の潜在思念と論理整合性を頼りに行われています。その成果として、世間や学術会の常識とは違う、新しい事実認識や仮説が数多く提起され、積み重ねられてきています。
議論は、極めて専門的な議論を素人でも分かるように進められていきますが、初めて参加する場合などは、過去の議論や生物学に関する基礎知識がある方がより議論に参加しやすくなります。また、前回までの復習ができる場として「事前勉強会」という場も設けられています。
そこで、なんでや劇場に初めて参加される方が、生物学の基礎知識や過去の議論を短時間で理解するための資料を作成しました。内容は、
①生物学用語を「なんでや的」に解説した用語集と、
②生物進化史を概観できる年表です。

たたき台ですので、編集・追加されていってほしいと思います。
それではまず、基礎用語から…
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まずは基礎用語から、
遺伝子
1865年(まだDNAや染色体が発見されていない時)に、メンデルは、親の形質が子に受け継がれるのは何らかの粒子によると提唱した。この粒子がのちに遺伝子と命名される。現在では、遺伝子の実体は染色体の一部を構成しているDNA分子だということが分かっている。
染色体
遺伝の実体分子。DNAは細胞より何千倍も長いため、細胞分裂に際してヒストンなどのタンパク質と結びついて何重にも折りたたまれ、染色体を形成する。そのような凝縮状態になると塩基性色素に染まり顕微鏡で見ることができるようになるためその名がある。成分はタンパク質が約60%、DNAが約35%、RNAが約5%。
DNA
遺伝情報を保存している高分子化合物。1943年に遺伝物質であることが解明された。糖(デオキシリボース) 、リン酸、塩基 から構成されるデオキシリボ核酸(Deoxyribo Nucleic Acid)の総称。2本鎖が2重らせん構造をつくっている。細胞内代謝活動するときにはRNAに情報を転写するだけで、DNAは純粋に保存するために存在している。
RNA
タンパク質合成等を行う高分子化合物。リボース(糖)、リン酸、塩基から構成されるリボ核酸(Ribo Nucleic Acid)の総称。DNAの2本鎖の片方を鋳型として作られる。DNAが保存物質であるのに対して、RNAは直接タンパク質の反応系を担っている。生体内での働きにより、伝令RNA、運搬RNA、翻訳RNAなど様々な分類がなされる。
酵素タンパク質
生体内化学反応に関与して反応を促進する物質。身近なものでは唾液があり、デンプンを麦芽糖に分解する(分解酵素)。細胞内ではDNAの損傷を修復する酵素やDNAからRNAへの情報転写を促進する酵素などがある。ヒトの細胞で合成される数万種類のタンパク質で最も多いのがこの酵素タンパク質で、次いで生体を構成する構造タンパク質(コラーゲンなど)が多い。
生体膜と形質膜
生体膜は細胞や小器官を覆っている膜で、リン脂質の二重構造に受容体タンパク質がとりついた構造をしている。その中で一番外側にある膜が形質膜と呼ばれ、細胞内骨格と並んで細胞の頑強な骨格として機能している。なお、原核細胞は内骨格のしくみが未発達で、生体膜の外側に細胞壁を形成して細胞の形を保っている。
倍数体(2n)と半数体(n)
同種の細胞同士がDNAの組換えを行うために融合し、染色体数が元の細胞の2倍になった細胞を倍数体という。融合して倍数体(2n)となった細胞が、融合前のn体状態に戻るために、半分に分裂し染色体数を半減させた細胞を半数体という。この倍数体(2n)から半数体(n)に戻る分裂を減数分裂と呼ぶ。なお、倍数体は半数体から見て染色体数が2倍であることを意味し、逆に半数体は倍数体から見て染色体数が半分になっていることを意味する。
有性生殖
異なる遺伝情報を持つ配偶子同志が合体することによって新たな個体を発生させる生殖様式。単細胞生物の接合や精子と卵子による受精など。性を遺伝子の変異を生み出すしくみとして広義にとらえれば、原核生物におけるウイルスの侵入や大腸菌におけるF因子(DNA分子)のやりとりも性ととらえられる。
無性生殖
単細胞生物の一般的な分裂や、イソギンチャクの縦分裂、ミミズの横分裂など、配偶子の合体を経ずに細胞のクローン形成によって増殖する生殖様式。
次に「生物進化史の概観」年表です。
画像の確認 [11]

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