2008-04-07

免疫が敵を攻撃するしくみ

こんにちは。
今日の記事は免疫細胞についてお伝えします。
免疫細胞には自然免疫と獲得免疫あります。
なぜ2つの免疫をたどる必要があったのか?
免疫が記憶されていく構造はどのようになっているのか?
の2点に注目していきます。
応援よろしくお願いします。
ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログへ

 にほんブログ村 科学ブログへ



2008年03月24日の記事で、食作用の役目をするマクロファージ(自然免疫)の特徴について以下のことが書かれています。
>マクロファージとは白血球の一種です。
名前の由来は、マクロ(Macro)=大きい、ファージ(PHage)=食べるもの。
その名のとおり大型サイズの細胞で、細菌や感染細胞、ほこりまでガツガツと貪り食うようにして細胞内に取り込むので「貪食細胞(どんしょくさいぼう)」 「大食細胞」とも呼ばれます。
マクロファージの食作用では、同類認識を行う(同類以外はすべて食べる)ことで、異物を排除しています。
しかし、一方で貪食なマクロファージでも食べられない(認識できない)細菌や感染細胞、ほこりがあります。
そこで進化の過程で2つ目の免疫細胞として獲得してきた細胞がリンパ球です。
リンパ球の特徴については、2008年03月25日の記事に書かれています。
>1個1個のリンパ球がもっているアンテナはすべて形が異なっていて、たとえこれまで経験したことがない異物が侵入してきても、それに反応できるアンテナを持ったリンパ球が存在しているのです。
>アンテナといってもいろいろな異物を見分けるわけではありません。たった一つの異物しか認識することができないのです。=個別認識
つまり、この免疫細胞を獲得することで、これまで経験したことがない異物にたいしても、排除できる仕組みを手に入れたのです。
これが①の理由になります。

同じ異物に対して記憶していく役目を担っているのが、記憶細胞(メモリー細胞)です。
2008年03月25日の記事に紹介されていますが、この細胞、B細胞にもT細胞に存在する細胞です。
記憶細胞のうち少数のものは細胞分裂をしているがほとんどは細胞分裂を止めてリンパ節の中で休止状態となります
細胞分裂をしないことで、コピーミスもおこることがなく、結果記憶の長期保存が可能になるのです。
さて、休止状態になった記憶細胞はどのように記憶を継承していくのか?
記憶細胞の寿命や休止状態後の記憶細胞の動向が今後の追及課題となります。

List    投稿者 Hikaru | 2008-04-07 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2008/04/440.html/trackback


Comment



Comment