単細胞生物から多細胞生物への進化における体細胞の機能分化ということで、今回は最も原始的な多細胞生物の一種と言われている海綿について書いてみようと思います。
ところで海綿って知ってますか??上の写真のような生物です。
まずは、いつものやつをぽちぽちお願いします 😀
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多細胞生物とはいっても、海綿の体細胞は実はまだ明確な機能分化をしていません。
しかし、明確な器官としての細胞の役割分化はないものの、細胞は器官の原型ともいえるレベルにまで役割分化しています。群体においても、生殖細胞と体細胞という分化は見られるが、それと比較しても多細胞生物である海綿は原始的とは言え、かなり分化しています
以下、わかりやすくまとめたものをfish books [4]より引用します。一番上の画像と併せて見てください 🙄
体は二層から成る。
外層:皮層
・扁平細胞:上皮
・小孔細胞:入水孔
・造骨細胞:骨片を分泌
・原生細胞:捕食(細胞内消化)、生殖(卵)
・中膠:寒天質
・繊維質海綿質
内層:胃層
・襟細胞:水流を作る、捕食、精子を作る。
溝条系:水の出入りする溝
①アスコン型
②サイコン型
③ロイコン型
骨格
炭酸石灰質骨片:石灰海綿
硅質骨片(ガラス質骨片)
どうですか??
確かに明確な「器官」は未完成ですが、既にこんなに分化しているんですね
この中でも今回注目したのは、上では「襟細胞」とあるマクロファージです。引用元でも「捕食」と書いてありますが、この襟細胞が免疫細胞の原点であると考えられるのです。この点については継続してもう少し調べてみようと思います。
以前は海綿といえばスポンジ?ってぐらいにしか思っていなかったんですが、原始的多細胞生物として非常に興味深い生物ですよね。