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鳥類の生殖の秘密

Posted By tano On 2008年1月24日 @ 11:48 PM In 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ) | 1 Comment

こんばんわ、tanoです。まずは気持ちよく飛んでいる渡り鳥の映像をご覧下さい :D
今日はオスメス分化でこれまであまり扱ってこなかった鳥類について少し勉強していきたいと思います。 8)
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オスメス分化した生物の性決定の機構には2つの機構があります。
脊椎動物などにおける性決定機構は、多くの爬虫類や一部の魚類にみられるような温度などの環境要因によって性が決定される場合と、性染色体の組み合わせ(雄へテロ:XY 型あるいは雌へテロ:ZW 型)により遺伝的に決定される場合があります。
性染色体の組み合わせで決定される2つのケースですが、一般的にXY型は哺乳類のほぼ全て、ZW型は鳥類、コモドオオトカゲ等に見られます。
さて、この雄へテロ、雌へテロという分類ですが初めて聞いた人にはさっぱりわかりませんよね。 :roll: そこで生物学のヘテロとその対になるホモについてまずは簡単に説明したいと思います。
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ホモはギリシャ語で「同じ」という意味を表しており、性染色体の組み合わせでは受精卵に同じ染色体が2組くっついたXX(雌)を示します。逆にヘテロは対語で「違う」という意味を表し、受精卵がXとYという異なる形状のもので作られたXY(雄)を表します。
この2つ何が違うかというとスペアを持っており、もし染色体が破壊されてもスペアーを持っている雌がより安定した構造を示しており、逆に雄は変位遺伝子のY染色体を組み込む事で安定性には乏しいが、より外圧の変化に適応しやすい遺伝子を組み込んでいると言えます。雌は安定⇒生殖、雄は変位⇒闘争がここでは矛盾なく分子細胞レベルまで貫徹しているわけです。このように雄が変位遺伝子をかかえる型を雄へテロ型といいます。
それに対してZW型は全く逆になります。雌に変位遺伝子が組み込まれヘテロであるZWを雌が持ち、雄はZZを持ちます。雌が変異体をかかえるのでZW型は雌へテロ型と呼ばれます。
哺乳類に代表される雄へテロのXY型と鳥類に代表される雌へテロのZW型、なぜこのように2つのタイプが生まれてきたのでしょう。
鳥類は雌に変位⇒生殖が、雄に安定⇒闘争という事になります。安定と生殖、或いは変位と闘争は切っても切れない関係と思っていただけにこれは??? :roll: が付きます。
そこで鳥類(一部爬虫類)と哺乳類の最大の違いはどこにあるか考えてみました。
一番の違いは卵の殻です。
鳥類は爬虫類から進化した種です。つまり両生類から進化して陸上に上がり乾燥適応した爬虫類が取った戦略は殻のついた卵を産む事に成功したということなのです。鳥類に至るとダチョウが産む卵は最大である上に表面硬度が極めて分厚くて硬いという事です。かなづちで叩いても割れません。卵の周りを硬い殻で覆うという事は生殖過程における大きな変化を求められたのです。
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哺乳類が雄雌間格差を拡大し雄の闘争力獲得に適応戦略をとったのに対して、爬虫類、鳥類は生殖機能を変えていくことによって乾燥適応する戦略をとったのです。その分、鳥類などは雄雌個体差や役割差がほとんどありません。
以上からこのような仮説が成立します。哺乳類に代表される雄へテロ(XY)型は闘争過程に変位を組み込む事で進化した。逆に雌へテロ(ZW)型は生殖過程に変位を組み込む事で進化適応したのです。


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