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食生活が肉体を破壊する仕組み(消化器官編)

こんばんわー。tanoです。
私事で恐縮ですが来月に恐怖の健康診断なんです。数字を見るのが怖い!1年間の不摂生の成績が発表されるようで恐怖ですね。体重だけでなくコレステロール、脂肪、血糖値、γ-GTP、おそるおそる覗き込む。そんな経験をお持ちの方は結構多いでしょう。
好きなものを絶って長生きしたってしゃーない、たばこを止めてすぐ死ぬ人もいるし、今は元気なんだからまあ問題はないだろう・・・と立派な現実捨象を行ってしまうのです。
ではそうすれば現実を直視できるのか?自分の体重や姿の事ではなく今日は生活習慣病の根本原因の過半は食事にあるという現実から追求してみたいと思います。
生活習慣には食べる、寝る、起きる、運動をする、仕事をするなど毎日必ず行う生活行動があります。
その中でも食事は他の生活行動のエネルギー源となり、また物理的にも体外から直接食べ物を摂取するという意味で体にとっては大いに直接的な影響を与えます。

「継続は力なり」という諺がありますが、生活習慣病とは「継続は病なり」なのです。
では食事によって現代人はどのようなダメージを受けているか?今日は最近るいネットでも取り上げられている新谷弘実さんの「病気にならない生き方」から紹介してみたいと思います。
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😉 やはり悪しき食事の習慣によってダメージを受けているのは消化器系です。
食道⇒胃⇒腸⇒排泄と大まかに4つの器官で消化が行われます。
それらの器官に何が起きているのかを見ていきたいと思います。
先日のるいネットの投稿にがんが腸壁に出来る話「がんの原因は肉食 [3]」の投稿がありましたので、今日は胃についてです。
実は胃がんの発生率は日本人はアメリカ人の10倍から20倍も高いと言われています。塩分の取りすぎなどの伝統的日本食の影響がこれまで言われてきたことがありましたが、現在の食生活ではやはり油と肉食とさらに胃薬ががんの原因のようです。
■アメリカ人が胃がんに罹りにくいのは消化器官が丈夫だから
腸相は肉食文化の影響でアメリカ人のほうが悪いのですが、胃相はじつは日本人のほうがアメリカ人より悪い人がはるかに多いのです。私はアメリカ人と日本人、両方の胃を診ていますが、胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎は胃がんを発生させることが多い為、胃がん発生率も日本人の方が10倍も多いのです。現在、日本人もアメリカ人も肥満は大きな問題となっていますが、アメリカ人のような太り方をしている日本人はあまりいません。実は日本人はあそこまで太ることができないのです。そのことは太ることが義務付けられているお相撲さんの世界でも、小錦のような体になれる日本人力士がいないことからもわかります。日本人があそこまで太れないのは、そこにいく前に胃を悪くして食べられなくなってしまうからです。つまりアメリカ人があそこまで太れるのは、それだけ消化器官が丈夫だからです。
■ビタミンAが粘膜を守る
内視鏡で胃を診ていて不思議に思っていたのですが、日本人とアメリカ人では、症状の感じ方にかなりの差があります。日本人は診てみるとたいした病状でもないのに、胃の痛み、不快感、胸やけなどの症状を訴えることがとても多いのです。ところがアメリカ人は、胃や食道の粘膜がかなり荒れていても日本人ほど胸やけを訴える人はいません。
こうした違いが生じるひとつに、食事に含まれているビタミンAの量があります。ビタミンAは胃に限らず目や気管などあらゆる粘膜をプロテクトする働きをもっています。そうしたビタミンAを多く含んでいるのは「油」です。日本の食事も欧米化したとはいえ、油やバターなどの乳製品、卵などの摂取量はアメリカ人にははるかに及びません。こうした食物は、体全体の健康を考えるとよくないのですが、粘膜のプロテクションという意味においては効果があるのだと思います。

■アメリカ人は肉食に適応した消化酵素の量が多い
アメリカ人の胃腸が丈夫な理由として、もう一つ考えられるのが、「消化酵素の量」です。「消化酵素」というのは、食物を分解し、体内に栄養素を吸収させる働きをするエンザイムのことです。食べ物の消化吸収のよしあしは、この消化酵素の量で決まります。各臓器で消化酵素が十分に分泌されていれば消化吸収はスムーズに行われますが、消化酵素の分泌量が不十分だと消化不良を起こします。日本人の多くが胃粘膜の状態がそれほど悪くないのに胃痛や胃もたれの症状を感じやすいのは消化酵素の量がもともとアメリカ人より少ないからだと考えられます。
■がんへ向かう決定的要因は胃薬の誤った使い方
さらに日本人は胃の調子が悪いとすぐに胃薬を服用しますが、アメリカ人は胃薬をあまり服用しません。彼らが飲むのはサプリメントの消化酵素です。これは日本では市販されておらず、必要に応じて医師が処方することになっています。(中略)じつはこの胃薬をすぐに服用するということが日本人の胃を悪化させるのに拍車をかけているのです。胃酸を薬で抑えてしまうと、胃粘膜は萎縮してしまいます。胃粘膜の萎縮が進むと胃がんへと発展していくのです。
先生はこの本の中で基本的には肉食の弊害を訴えていますが、この論説のあとに日本人にも胃薬ではなくサプリメント消化酵素の服用を薦めています。大量に食べて、油で胃粘膜を守り、それでも胃にもたれたら酵素をサプリで補給する、そんなアメリカ型の肉食文化を実践しようとしているのが今の日本人なのです。
そうならない為に何を食べればいいのか?そこに発想は向かいますがメタボの私が言うのもなんですが、そもそも何を食べてもその食べ方に問題があるのではないでしょうか・・・という疑問に向かうのです。

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