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7/22 なんでや劇場④ 変異するのはなんで?

変異ー。
なんでや劇場後に、いち早くまとめてくれていました。
まず、その内容をご紹介します。
■いろいろな種が生まれる=変異するのは、なんで? [1]

○DNAのコピーミスや(外圧による)損傷。分裂の際に最も起こりやすい。一方で、DNAの変異自体は頻繁に生じており、生物にはそれを修復する機構が備わっている。
○原核生物の分裂では、きれい正確に2分割されるわけではない(だいたい2分割→分裂後に必要機能を再製というプロセス)。また異物混入の可能性もある。分裂が不安定な原核生物では変異が多く、新種が発生する可能性が高いと考えられる。変異によって死滅することもあれば、新しい機能を獲得する可能性もある。
(真核生物の登場に至って、ある程度安定的な分裂が可能になったと考えられる)
○変異は、生物にとってはプラスかマイナスか?
(同じ生体反応系を維持する)種の保存という命題からすれば、基本的に変異はマイナス要因。だから過剰変異抑止のための修復機構が備わっている。ただし、完全コピーが貫徹されると外圧(環境)変化に対応できない。危機状況(外圧変化)に際しては、変異に賭けるしかない。
○細胞同士の融合、合体による変異(DNAの組み換え)
環境悪化や栄養枯渇等の危機に直面すると、細胞同士が合体、融合してDNAを組み換えるケースがある。原初的には、大腸菌の接合、酵母菌の接合、クラミドモナスの接合など。(同種細胞合体)
○原核生物→真核生物への進化も合体≒共生で実現している(異種細胞内共生)
○変異体は高リスクだが種の絶滅を避けるためには必要。進化の源泉ともなる。

う~ん、端的だー。
これ以上、何を記そう。
とはいえ、ちょっとだけ補足。
そのまえにいつものポチッ
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100%完全無欠体の確立か 👿 、リスク含みの可能性追求か
哲学めいた命題を孕んだ生物の細胞分裂ですが、安定と変異の絶妙のバランスの上に
生物史(進化史)は成り立っているようです。

つまり、染色体(DNA)は絶えず変異しようとしているが、個体や種というレベルで同一性維持のために制御されているということでしょう。もしそうであれば、遺伝子変異による多様性は、個体や集団(組織)によって制御されるということになります

http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_29173
細胞の分裂や変異を考えるとき、常にその総体としての個体や集団に立ち戻りつつ俯瞰する視点が必要不可欠のようです。
ふー、むずかしかったわー
うらら

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