- 生物史から、自然の摂理を読み解く - http://www.seibutsushi.net/blog -

ミネラルと人体

「ミネラル」って体にいいらしいけど、イマイチよくわからない。
「ミネラル」って何?
なんで体にいいの?
p3000063.jpg
<今流行のミネラルウォーター>

そこで、ミネラルと人体について調べてみました。
続きはポチッと
ブログランキング・人気ブログランキングへ [1]
にほんブログ村 科学ブログへ [2]
[3]
 
 


1.ミネラルは金属(微量元素)
ミネラルというのは、カルシウム(Ca)や鉄分(Fe)、マグネシウム(Mg)など、生体における金属(微量元素)。人間の体内では70種類前後のミネラルがあり、全体重の4%程度と言われている。体の成長や生命活動を維持するうえで、どうしても欠かせないミネラルを必須ミネラルと呼び、16種類~20種類と言われる。(リンク [4]

2.細胞は酵素があって初めて働く
>私たちの体の中は代謝の為の情報、即ちDNAを持つ細胞でできています。そのDNAは常に2,000~3,000の酵素を作って活動しています。細胞の種類によって多少酵素の種類は異なりますが、それで初めて細胞としての営みがなされるわけです。酵素の働き次第で細胞の活性が、0から無限大のものにも変化しえるのです。肝臓なら肝細胞、皮膚なら皮膚細胞の働きがあります。肝臓なら解毒という具合に、酵素が触媒になって細胞が働いています。(リンク [5]より引用)
c2_1.gif
<酵素の構造イメージ例:リンク [6]より引用>

3.酵素の働きはミネラルが左右する
>ミネラルは我々の細胞にどういう影響を与えるのでしょうか。細胞はアミノ酸情報で酵素を作っていきます。酵素は我々の体温に合わせて1秒間に1,000~9,000回も働いているというとんでもない世界なのです。この酵素の外側においてはNa、K、Mg、Mn、Caが、種々の酵素の活性発現には必要です。

>酵素の中には金属元素をそのまま分子内部に含み、金属がなければ働かない金属酵素というものがあります。1/3の酵素が金属酵素である事は解っています。残りの2/3については消化酵素のペプシンとかトリプシンなど、金属の必要ないものもありますが、多くは金属酵素であるかないかも解っていないのです。金属というのは原子価をもっていて、構造的に酵素活性を与える分子の構造を三次的に安定させます。残りの2/3の酵素にしろ分子が大きいものに関しては、金属元素と全く無関係と言うのは考えにくいのです。

>体の中には不安定ですぐ壊れる酵素が沢山あり、安定の為に金属が必要です。生まれた酵素はすぐ壊れてしまうけれど、金属元素があれば1秒間に2,000~9,000回という働きでとんでもない作用をするということです。但し、壊れてもすぐ再生されて、そのアミノ酸はすぐ使われます。
リンク [5]より引用)

4.ミネラル不足は病気のもと
ミネラルは単体で作用するものではなく、様々なミネラルがいろんな酵素と結合して活躍する。だから、一つのミネラルを摂ればいいというものではなく、バランスが大切。

ミネラルは体内で合成することができない。だから、摂取量が不足すると欠乏症が起き、さまざまな病気のもとになってしまう。例えば、カルシウムが不足すると骨粗しょう症(骨がスカスカになる)、歯の発育不良、血液の凝固性不良(出血が止まらない)などを起こす。あるいは、鉄分の不足は、貧血、運動能力の低下、免疫機能の低下などを引き起こす。また、マグネシウムの不足は、腎不全、筋肉のけいれん、亜鉛(Zn)の低下は、食欲低下、生殖能異常などを引き起こす。(リンク [7]
ca_01.giffe_01.gifmg_01.gifzn_01.gif

∴ミネラルは酵素を働かせ、細胞を活性化するうえで必須の金属である。

人体の中では、2000~3000種類もの酵素が、1秒間に2000~9000回もの働きをするというのは驚きです。それを働かせるのがミネラルの役目なわけですから、ミネラルが不足したり、バランスが崩れたりすると、病気のもとになるというのもうなづけます。

ミネラル恐るべし!ミネラル超大事!

[8] [9] [10]