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サルからヒトへの足の指の変異は、なぜ起こった?

ヒトの足 サルの足
どこのが違うか知ってますか
そ・れ・は・・・
サルは足の指で枝を掴めるようになっています。
(親指が対向性を持っている。ヒトでいう手と同じ状態。)
ヒトの足の指は、対向性がありません。
ヒトの足はなぜこうなってしまったのでしょう
ヒトが地上に降りてから退化して・・・
突然変異説・・・
いろいろある様です。
どっちなの 🙄 ??
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それを検証した投稿を紹介します。

私自身相当のエネルギーを使って文献を調べたことがあるのですが、地上生活に順応する過程で足の親指が対向性を失ったことを示す化石 etcの物証は見つかっていません。
したがって、物証だけからは、足の指の変異(=先祖がえり)が先か、地上生活が先かを結論付けることはできません。
 逆に専門家が言うように、地上生活が先であったとしたら、ほとんど木に登らず地上生活を営んでいるゴリラやヒヒは、なぜその生活様式に順応した足の指になっていないのか という疑問が浮上します。
 しかも、ゴリラもヒヒも真猿類の進化系統樹上は、ヒトが原チンパンジーから枝分かれする遥か以前に登場しており(この点は最近のDNA解析の成果として証明済み)、地上生活をする霊長類としては彼らの方が先輩ですから、順応するための時間という観点からは、ゴリラやヒヒの方が有利です。
ならば、人類の祖先は原チンパンジーではなく地上派のゴリラやヒヒである可能性の方が高くなるはずです。
ついでに言うなら、ゴリラやヒヒから枝分かれしてヒトに進化した種がいたと言うなら、チンパンジーよりもゴリラやヒヒに近いDNAを持った人類の化石が発見されていてもいいはずです。
 しかし、これらの点は最近のDNA解析という言わば物証から、人類の祖先は原チンパンジーであることがほぼ明らかになりました。
つまり、地上生活に順応するために足の指の形質が変わったという認識には、物証がないだけではなく、他の多くのサルの生活様式と進化論的思考との照合からも、論理的反証が多すぎるのです。

確かに地上生活が先ということには疑問がいっぱい
 

以上のように、地上生活順応説よりもDNA変異説(=足の指の先祖がえり説)の方が多面的に論理が整合しています。
 そもそも、物証だけで結論付けられないからこそ、様々な現象事実を論理的に組み立てて仮説を提起していく中で人類は科学を発達させてきました。
これが科学的思考や事実追求の王道であることは人類史が証明しています。
おそらく、自由で科学的な思考には、権威のある方のお墨付けなどむしろ邪魔で、論理整合性に立脚した事実を重視するスタンスにこそ生命線があると感じるのは私だけではないと思います。

引用元→サルからヒトへの足の指の変異:『地上生活順応説』には物証もなければ論理的反証が多すぎる [4]
進化の歴史は、物証だけで認識するのは難しい。
だから一番重要になってくるのが、論理整合性。
このあたりが今の学者には抜けている気がします。
この投稿も参考になります

直立二足歩行説で人類進化は解明できない。人類は「カタワの猿」だった。
肢の指の退化=適応説への反論 [5]
byさんぽ

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