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猿の手足

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●原猿の手足の構造
※画像引用元:(京都大学中務研究室)「原猿進化」(pdf) [1] 「初期真猿類」(pdf) [2]

一昨日のプルガトリウス、昨日のノタルクトゥスに続き、今日は、猿の手足の構造について紹介します 😮

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プルガトリウスが樹上生活を始めた理由は、おそらく林床で競合する種(ネズミの類)に追われたからと考えられます。つまり、樹上へ逃げた。そのため、木の表皮に引っかけるためのカギ爪を発達させていったものと思われます。

そして、ノタルクトゥス~原猿の段階になると、4本の指とむかいあわせにできる親指(対向指)が発達し、木の枝をしっかりにぎることができるようになります。こうなると、木の枝からぶらさがることができ、細い枝の先まで移動することもでき、木の枝から枝へ自由に飛び移ることが可能になります。
つまり、この手足の構造=樹上機能の発達によって、原猿は、最高の防衛力と生産力を獲得し、陸海空とは別の「樹上」という第四の世界を独占し、繁殖していったのです。

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●真猿の手足の構造
※画像引用元:(京都大学中務研究室)「原猿進化」(pdf) [1] 「初期真猿類」(pdf) [2]

上図は、上の段から、新世界ザル、旧世界ザル、類人猿の手足の構造です。下段の右端がヒトです。
ヒトだけ、足の指で樹の枝が掴めなくなっています。
実はここに、人類誕生のカギも隠されているのです。

詳しくは、こちらの会議室へどうぞ!

人類の起源を探る(樹から落ちたカタワの猿) [6]

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