今回も生物の脳進化をお送りしますっ
生物が脳進化を繰り返してきたのは、疑いようのない事実ですが、今日は「哺乳類の脳進化」に焦点を当てていこうと思います。
これまでの記事で、どの生物の脳も「脳幹」・「小脳」・「大脳」から成っていて、違うのは大きさだということがなんとなくわかってきました。 🙄
魚類・両生類・爬虫類では、脳幹が脳の大部分を占めています。脳幹は反射やえさを取ったり交尾するといった、本能的な行動を司どっていて、小脳は小さな膨らみにすぎません。大脳も小さく、魚類と両生類では、生きていく為に必要な本能や感情を司どる「大脳辺縁系」のみがあるだけです。
しかし、哺乳類になると、小脳と大脳が大きくなってきます。特に大脳の発達は著しく、「感覚野」「運動野」といった新しい機能を持つようになります。
(リンク:犬と猫と9つのタイプ
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-216.htm)
それでは、なぜ哺乳類の段階になると、小脳、大脳が大きくなるのでしょうか
答えを探る前に、ポッチとお願いします
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答えを探る前に、小脳と大脳の役割をおさらい
小脳の役割・・・小脳のもっとも重要な役割は、身体の各部の運動を協調させて平衡を保ち、運動が円滑にできるように微調整すること。小脳は時計とも言われているらしく、特徴はその正確さにあります。
大脳の役割・・・大脳は脳のなかで最も主要な部分で、体全体から送られる情報を処理し指令を下す、総司令室のような役割を果たしている中枢器官です。運動野、体性感覚野、視覚野、聴覚野、嗅覚野、味覚野、言語野など、必要な機能の諸中枢が特定の部分に分布しています。
脊椎動物の小脳の大きさを見比べてみると、両生類や爬虫類では魚類より小さくなり、哺乳類では発達して大きくなっています。ちなみに、鳥類は一般哺乳類より小脳が大きいっ →だから空を飛ぶという行為が行えるんですね。
もともとの本題に戻ると、哺乳類の小脳、大脳が大きくなったのは、哺乳類が獲得した機能と密接に関係があると考えられます。
哺乳類が獲得した機能、哺乳類が哺乳類足りえるのは、
・胎生機能・恒温機能を持っていることです。
これらの機能は、過酷な逆境に対峙し、可能性適応をしていく中で獲得していった機能なのです。
原始哺乳類は、爬虫類が繁栄 していく中において弱者である哺乳類は、恒温性を武器に、夜行密猟動物として辛うじて生き延びていました。 😥
リンク:地球と生命の誕生と進化
http://nihon.matsu.net/flame_folder/seimei12.html
変温性の爬虫類は太陽の当たらない夜は極めて動きが鈍くなるので、恒温性の哺乳類は、夜行の密猟捕食(小型の虫を食べる)の動物となることで、『聴覚』を発達させ、その結果、脳を発達(大脳新皮質の獲得)させていきます。
捕食のための運動能力の獲得の基礎に、脳の発達があったとういうことは、容易に推定できます。
また、胎児を母体の中で育てるという行為や、子育て(母乳を与える等)行為は、脳内物質の分泌など、脳の「感覚野」「運動野」の機能の発達と関係がありそうです。
密漁時代の野乳類は、ネズミやモグラのように小型化戦略をとっていたのですが、爬虫類の衰退に応じて徐々に大型化していきます。それと比例するように脳も大きくなっていったのです。
一方、哺乳類の脳進化を踏襲しながら、脳のある部位を極端に発達させた哺乳類がいます。
それが、猿や私たち人間が属する霊長類です。
霊長類がどのような脳進化を行っていったのかは、次回にバトンを譲ります。お楽しみにっ 😉
以上、やっさんがお送りしました