自分の頭のことですが、大脳と小脳ぐらいはなんとなく分かるけど、間脳、中脳、大脳辺縁系となるとかなり怪しくなってきます。大脳新皮質というぐらいだから古皮質もあるの?脳のことで悩むのはなんだか変ですが、スッキリしたいと思い調べてみました。
(この画像は生体情報論 [1]より転載しました)
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脳は大きくは、大脳、間脳、小脳、中脳、橋(脳)、延髄に分けられますが脳といわれて真っ先にイメージするのが大脳新皮質でしょう。
大脳新皮質は前頭葉、側頭葉、頭庁葉、後頭葉にわかれ、さらに、機能局在の考え方では、運動野、体性感覚野、視覚野、聴覚野、嗅覚野(きゅうかくや)、味覚野、言語野など、機能の諸中枢が特定の部分に分布しています。
(この画像はgooヘルスケア [5]より転載しました)
人間の脳は大脳新皮質で覆われていますが、その下側に動物レベルの古い脳が隠されています。それが大脳辺縁系と脳幹(間脳、小脳、中脳、橋、延髄)です。大脳新皮質が哺乳類で発達した学習や創造をになう脳で、大脳辺縁系が本能的情動的な役割をになう脳、脳幹が反射的、自律的調整作用をになう最も原始的な脳と考えられています。
(この画像は生体情報論 [1]より転載しました)
大脳辺縁系は原皮質、古皮質、海馬、扁桃核、などが含まれています。大脳辺縁系という呼び名はかなり多様に使われているようで、間脳(視床、視床下部)も大脳辺縁系に含む場合もあるようです。
脳幹も、中脳、橋、延髄だけを指す場合もあり、どうやら、脳の働きが複雑で不可分な関係にあり、学者もまだ明快な区分が出来ないでいるようです。
脳の各部の働きと関係は以下の図解を見ていただくと分かりやすいです。
(この画像は生体情報論 [1]より転載しました)
脳の構造を大まかにつかみたい方は、高校教科書の啓林館さんの中枢神経系の働き [6]もご参照ください。
脳と進化の関係については、理化学研究所の脳は新たな機能を加えながら進化してきた [7]も参考になります。