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サルから人類への進化原因は?

 現存のチンパンジーと人類のDNA構成の違いはたった1~2%だそうです。では、そもそも、なぜ、サル(真猿)からヒトへと進化したのか?
『直立説と「カタワのサル」説を論理整合性で比較すると・・・』http://www.jinruisi.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=129079 [1]
>そもそも、直立二足歩行に移行する過程で、足の親指の関節が硬くなって曲がらなくなったのなら、ゴリラやヒヒなどの地上派のサルは、なぜ足の親指の関節が柔軟で枝を握れる形態のままなのか
>それに対して、足の指の先祖がえりによって、否も応もなく樹上生活ができなくなったという「カタワのサル」説には、地上生活に適応しなければならない必然性はもちろんのこと、その後の人類の生活状況などの歴史事実との整合性も充分です。
 つまり、唯一最大の違いは、足の指が対向していて木の枝をつかめるかどうかにつきるといえそうです。生物本能として、ホメオスタシス(恒常性維持)機能が生理的さらには行動様式にも働いているため、急激な環境の変化(生息域、食性がまったく違う環境)を自ら選択することはまずないといえます(現代人でも生命の危機に繋がる急激な変化にはブレーキがかかる⇒だから、無理なダイエットはリバウンドする)。
 とすれば、やはり、強制的な環境変化を余儀なくされることしか考えられない。なかでも、進化前段階(サル)での最強の武器(=足の指で木の枝をつかめる)を失うことが最大の進化必然性となることは納得できます。ところで、そもそも先祖がえりってそんな簡単に起きるものなの?、とか、足の指が先祖返りして地上に降りざるを得なかった「カタワのサル」に肉体変化が短期間で起きたのか?、などの疑問も出てきます。そこで、調べてみました。
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●先祖返り?イルカに“後ろ脚”通説裏付ける生きた証拠 2006/12/09 [5]
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 さまざまな動物のDNAの比較研究から、イルカやクジラの祖先は、カバなどと同じ偶蹄目(ぐうていもく)に属する哺乳類だったと考えられている。ちょっと意外な取り合わせだが、この学説が裏づけられそうな「生きた証拠」が見つかった。
 和歌山県太地町沖の熊野灘で見つかったバンドウイルカが、体の後部、生殖器の脇にヒレを持っていたのである。このヒレは5000万年前のムカシクジラの化石にはあり、2500万年前には消えている。どうやら働きを失っていた遺伝子が突然に働きだす「先祖返り」が生じたらしい。
 イルカの先祖はかつて陸上生活をしていたが、エサが得やすかったのか、約6000万年前に再び水中生活を始めた。この際に、体を支える後脚は、ヒレになったと考えられている。
●日本人の顔に大激変が起こっている 1996/12/08 [6]
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日本人の顔の変化について、三重県・答志島の人々を対象に顔の変貌ぶりを調査した。この島を100年前に、ゴードン・スミスという人が撮影しているが、昔と比較すると島の人々の顔立ちは、まるっきり日本人そのものだ。調査の結果、日本人全体の顔が、現在急激に変化していることがわかった。東京大学では50人の顔の平均値を割り出し、「平均顔」を作っている。その平均顔の過去50年の変化はこれまでにないスピードである。実はその原因は食事にあった。柔らかい食べ物が増え、あごが急激に退化しているのだ。もし、このままあごが退化すると、100年後にはなんと顔幅30%ダウン、鼻は高くなり、顔の長さは約1.5倍強にもなってしまうのだ。
●若者の骨盤に今、何が起きているのか? 1999/03/14 [7]
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最近、腰痛を訴える若者が増えている。腰の周りの筋力低下による姿勢の悪化と、食生活の変化による歯の噛み合わせの異常が原因と考えられることは、以前にも報告した通りである。そしてさらに、骨盤の変化によって生殖機能にも影響が及んでいることが判明した。飯田橋内科歯科クリニックの山田晶副院長によると、通常、正面からは逆三角形に見える骨盤が、最近の若者の骨盤は四角形になっているという。骨盤は背骨と接している「仙骨」と、それを取り囲むように位置する「腸骨」「恥骨」「座骨」からなっている。しかし最近の若者の骨盤は、座骨が左右に平らに広がり、四角に近い形をしていることが多い。これには骨盤周辺の筋力低下と第二次性徴期のアヒル座りが影響しているというのである。子供の頃は骨盤を構成する3つの骨は完全にはつながっていない。

 
 現代程度の肉体的にはほとんど過酷な環境圧力はかかっていない状態でも数十年単位でホルモンレベルの変化を起こすほどの形質的肉体変化が起きているのですね。とすれば、初期人類のような極限状態にあれば、生きる為、生命をかけて環境適応していったことを考えれば身体や脳は数十年単位ではおどろくほど大きく変わっていったはずです。ただ、その起点は「否応無くそうなった」という最大の逆境といえるのでしょう。

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