(画像はWikipedia [1]さんより)
今回は身近なところから脳について考えてみたいと思います。
今年の正月に姪(9ヶ月)と会う機会があったのですが、そのとき不思議な光景が・・・ 🙄
姪と遊んでいる途中、なんとなくテレビをつけたんですが、その瞬間・・・姪はテレビに釘付け。まさに「釘付け」という感じで1分間ぐらい瞬きもせずに口をポカンと開けてテレビを凝視してました。。 怖くなったんでテレビを消すと元通りに。
これってなに?? 🙄
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表情を見て明らかにおかしいと感じたのですが、調べてみるとやっぱり・・・
どうやら乳児がテレビを見ると、テレビに惹き付けられるわけじゃなく、一種の錯乱状態に陥ってしまって目が離せなくなってしまうようです。
実はこれはすごく大きな問題です。 👿 というのも、乳幼児期というのは脳内ネットワーク(シナプス)の形成上、非常に重要な期間となるからなんです。
まず、脳内ネットワークの形成が重要なのは、次のような理由に拠ります。
(画像は東京都神経科学総合研究所 [5]さんより)
脳の各種機能は部位によってある程度分業化されていると考えられていますが、決して独立して各部位が機能しているわけではなく、脳内ネットワークによってそれぞれが繋がりを持ちながらシステムとして機能しています。
そして、
(画像は東京都神経科学総合研究所 [5]さんより)
>成人(20歳)のシナプス形成を基準として考えると、それを100%とするならば、3歳頃には既におおよそその60%が形成されており、6歳頃にはおおよそその80%のシナプスが形成されている。さらに、10歳頃には95%以上のシナプスが形成されている。
(http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~katunobu/topics/topics002.htm [6]より引用)
つまり、年齢が低いほど、脳内ネットワークの形成上、重要な期間となっているということです。
日常的にテレビを見て錯乱状態に陥ってしまえば、この正常な脳内ネットワークの形成に支障をきたすことは明らかです。
実際、最近では、テレビを長時間見ている子供は言葉を話せるようになるのが遅いといった報告もあります。
つまり、テレビの視聴が本来人間として獲得すべき共感能力の欠如を引き起こしている、ということです。
全ての生物は外圧に適応するために存在しており、人類の最先端機能である観念機能を司る脳も外圧に適応すべく変化します。しかし、だからこそ、不自然な外圧状況に置かれると不自然な進化を遂げることになってしまいます。
生物の進化の奥深さを感じると同時に現在の状況に危機感を感じます。