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チンパンジーの集団構造と同類闘争

チンパンジーはどのような集団を形成しているのでしょう?またどのように同類闘争を行っているのでしょうか?そのあたりについて調べてみました。
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画像はこのサイトからお借りしました。http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/ChimpHome/chimpanzee.html [1]
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 チンパンジーは1匹のアルファメール(ボス猿)を頂点としたピラミッド構造の集団を形成しています。その集団はメールクラスターと呼ばれおよそ20~100頭前後の複数のオス、メスで形成されています。またメールクラスター内でのオスは順位付けされています。
 普段はメールクラスター単位で行動はしておらず、4~5頭の小集団(パーティ)で行動することが多いようです。パーティは主に母子関係や、オス間の同盟を元に構成されています。パーティは普段別々に行動していますが、ひとたびえさを発見すると、お互い声を掛け合って餌場を知らせあっています。メールクラスターの構成員がすべて同じ場所に集まるということはほとんどありませんが、えさが豊富な時期になると9割近くが集合した事例はあるようです。
 闘争存在たるオトナオスたちは4~5匹のパーティを組んで集団周辺をパトロールしています。ひとたび他集団のオスを発見すると、集団で襲いかかり殺してしまいます。チンパンジーの出生率はオス:メスが1:1なのに対して、大人になるとその比は1:2になることから約半数近くのオスはこのような同類闘争で命を落としていると考えられます。
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パトロールするオスたち
画像はこのサイトからお借りしました。
http://homepage2.nifty.com/fauves/ [3]
 チンパンジーのオスたちはやはり闘争存在でした。またその闘争は頻繁に殺しあうほど激しいものだったのです。

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