原猿から真猿の進化において、新しい視覚機能を獲得します
その機能が『立体視の進化』、『眼窩の進化』、『色覚の進化』であったことは「原猿→真猿、視覚機能の進化」 [1]でも紹介されています。
その中でも『色覚の進化』とは
樹上という第4世界を手に入れ、夜行性から昼行性に変わりました。それまで、外敵から逃れる為、暗闇に紛れ、夜行性だったのが、安全な環境を手に入れたことで、昼行性も可能となったわけです。光のある環境では色を識別できた方が、餌や外敵認識に有利です。モノクロの世界からカラーの世界へ進化したのです。
「原猿→真猿、視覚機能の進化」 [1]
この『色覚の進化』こそ、猿・人類の進化に大きな影響を与えたのはではないでしょうか
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確かに、原猿は青と緑の二種類、真猿は青と緑と赤の三種類の錐体を持っており、真猿は原猿より色覚が進化しているのは事実ですが、原猿であれ真猿であれ、餌や外敵認識は必要であり、
> 光のある環境では色を識別できた方が、餌や外敵認識に有利
だけで、色覚が進化したとは考えにくいのではないでしょうか
日経サイエンスに以下のような記事がありました
ヒトや近縁の霊長類が色覚を持つようになったのは、紅潮した頬や恐怖で青くなった顔を見分けるためだったのかもしれない。
トリやハチの色受容体は複数で可視光領域全体をまんべんなく感知するのに対し、ヒトや旧世界ザルが持つ3種類の色受容体のうち2種類はいずれも波長約550nmあたりの赤色光を最も強く感じる。血中ヘモグロビン濃度の変化によって起きる肌の色の微妙な変化を感知できるのはこのためだと、カリフォルニア工科大学の神経生物学者たちは考えている。配偶者候補が健康な血色をしているか、敵が恐怖で青ざめているかなどを判別するのに役立つだろう。旧世界ザルの顔や尻に毛がなく、皮膚が露出していて血色がわかりやすいという事実が、この説を支持している。
(Biology Lettres誌6月22号に掲載予定。)
2006年7月号「赤に敏感」 [5]
つまり、色覚の進化とは外敵認識というより、むしろ同類の表情を見るため(読み取るため)ではないでしょうか?
共感の生命は、相手(=自分)の期待に応望することによって充足を得ること。
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これが、共感の真髄!!なのです。
→こうして、不全感に苛まれ本能が混濁した負け猿たちは、その唯一の開かれた可能性=共感機能の獲得⇒共感充足へと収束することによって、はじめて意識を統合することができました。
もちろん、この共感回路は、現代人(人類)にも脈々と受け継がれています。感動ものですね 。
このような事実を捉えていくと、相手を注視するには、表情(目)が重要 だということがよ~くわかります。
共感機能を獲得した真猿においては、同類圧力を「どうする?」から、「共感機能をより強固に作動させる」=「同類(仲間)の表情を読みとる」ために色覚を進化させたように思います
この真猿の共感機能に始まった共認機能が、現在の人類に至るまで脈々と受け継がれている。これこそが、猿・人類の原点の機能であったと思われます。
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