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免疫機能はどうやって獲得したの?

こんにちは~ 😀
さんぽ です。
本格的な冬 到来!
風邪の季節がやっきましたが、みなさん体調はどうですか?
日ごろ、健康に過ごせるのは、免疫機能のおかげなのです
ということで、今回は免疫のお話。
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なんと人は、1億種以上の抗原(ウィルスや細菌)に対応できるらしいです!
これは、先祖代々体験して克服してきた抗原との戦いの成果を、母子を通じて受け継いできているからなのです。
では、その免疫はどのようにして母から継承されるのでしょうか?
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免疫の継承は2段階によって行われます。
1.胎盤を通じて、継承される抗体(IgG)
IgGは、既に接触しことがある抗原に合わせて作られる抗体で、母体から胎盤をを通じて胎児に移行できる唯一の抗体です。新生児の免疫システムが自分で抗体を作り出す時期(生後6ヶ月~1才)までは、母体のIgGが胎児や新生児を保護します。
2.母乳を通じて、継承される抗体(IgA)
IgAは鼻、眼、肺、消化館など、粘膜で覆われた体表面から微生物やウィルスが進入するのを防ぐ働きをします。IgAは分子量が大きく胎盤を通過できませんが、生後母乳を通じて新生児に継承されます。特に出産後最初に出てくる初乳は特別で、ふつうの母乳にくらべてたんぱく質が多く、脂肪と糖が少ないことに加え、IgAが非常に多く含まれています。
母乳に含まれるIgAは、腸管粘膜に広がることによって、食べる・飲むといった行為を介して侵入してくる抗原を排除すると同時に、腸管を通して体内に吸収され、母乳のIgAを飲むことによって感染症に強くなります。
この2つの仕組みをあわせて「母子免疫」と呼び、母親自身が獲得してくた免疫を子供に伝え、生まれたときから伝染病にかからないようにしています。
http://www.biological-j.net/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=130901 [4]

免疫機能は、母の体内や乳から伝承されていたのですね。
母乳が大事と言われる所以は、親和充足以外にこんな理由もあるのですね。

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