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魚類・両生類の雌雄の役割

雌雄分化の進化の仕方について触れてきましたが、ここからは魚類・両生類の生殖負担から見る役割分化について書いていきます。
画像の確認 [1]
「孵化したてのサケ」 画像引用元:Wikipedia
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まずは魚類の雌雄の役割です。
魚類のメスは、個体間の行動を見ると、オスのダンスで引き寄せられ、オスのメスへの接触刺激によって産卵する場合が多い。 しかし、実際は魚類の多くは個と個ではなく集団(群れ)として一斉に受精をする事で受精率を上げています。 従って、オス、メスの役割は、良質たんぱく質の卵を生成するか、元気に泳ぐ精子を生成するかの違いです。 (集団として、最適の季節に最適の場で受精⇒発生できる機会を創出する。)普通1個体の産卵数が数千から数千万で、これに数千の個体数をかければ莫大の数になります。これらを一斉に受精させるわけです。 🙄
両生類の場合には魚類よりももう少し育成システムを高度化します。魚類よりも卵が大きくなり雌の産卵負担が大きくなります。また受精方法も卵胎生を行う種が増えてきます。(卵胎生とは、動物の雌親が、卵を胎内で孵化させて子を産む繁殖形態です。)
一方、オスは産卵期の闘争が激化してきます。例えばサンショウウオのオス同士の闘争では四肢を咬みきられたりすることがあるそうです。
こうして、オスは闘争の役割負担を大きくし、メスは生殖の役割負担を大きくしていくことによって生物は進化していきました。明日は哺乳類の役割分化について投稿します。 😀

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