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画像はこのページから借りました
http://www.goodpic.com/mt/asa/archives2/travel/
「草原に追われた?哺乳類」で草食動物の消化について触れていますが、ここでひとつ疑問を提起したいと思います。「草食動物ってそもそも草ばっか食って、栄養は大丈夫??」ということです。草食動物はその多くが肉食動物より大きな体をしてますよね。(象にしかり、キリンにしかり)でも草ってほとんど栄養なさそう。とくに体を作るために必要なタンパク質なんてほとんど含まれてなさそうですよね。じゃあどうやって草食動物は体を維持するためのタンパク質を摂取しているのでしょう?そこには草食動物たちの驚くべき適応の戦略がありました。
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さて草食動物がどのようにしてタンパク質を摂取しているかということですが、それは草食動物の消化器官に生息している微生物に秘密が隠されています。この微生物、植物の主成分であるセルロースやヘミセルロースといった植物繊維を分解して増殖します。そしてこの微生物はタンパク質を多く含んでいるので、草食動物はこの微生物のタンパク質を吸収するということです。つまり簡単にいえばおなかの中に飼っている生き物を太らせて、それを食べているということです。
このように他の生き物の力を借りて生きていく適応の方法を「共生」といいます。
実はこのようにおなかの中に微生物を飼っている生き物は珍しくなく、私たち人間も腸の中で乳酸菌やビフィズス菌といった微生物を飼っています。