- 生物史から、自然の摂理を読み解く - http://www.seibutsushi.net/blog -

ウニの遺伝子数はヒトとあまり変わらない!?

どうも、雅無乱です。今日はちょっとオドロキの科学ニュースを…
米ベイラー医科大やカリフォルニア工科大などの国際研究チームがウニの全遺伝情報(ゲノム)を解読したそうだ。
棘皮(きょくひ)動物の全ゲノムが解読されたのは初めて。
uni2.jpg [1]
高校の生物の図解に必ず載ってる、例のウニの発生過程。ウニはこの分野の研究がかなり進んでいる。しかも棘皮動物は、人間やホヤなどが含まれる脊索(せきさく)動物と進化系統上近いので、脊索動物の進化過程を解明する上でも参考になるかもしれない。
<ウニ>遺伝子数、ヒトとほぼ同じ 欧米研究チームが解明 (毎日新聞 – 11月10日 09:51)から引用してみる。
↓続きは、これをクリックをしてからね^o^)w
ブログランキング・人気ブログランキングへ [2]&nbspにほんブログ村 科学ブログへ [3]&nbsp [4]

<ウニ>遺伝子数、ヒトとほぼ同じ 欧米研究チームが解明 (毎日新聞 – 11月10日 09:51)
 ウニのゲノム(全遺伝情報)の解読を、欧米の研究チームが完了した。遺伝子数はヒトとほぼ同じ2万3000個で、遺伝子の70%がヒトと共通していた。研究チームは「遺伝子レベルでは、ハエや線虫に比べヒトに近い。このデータは進化の解明につながる」と驚く。10日付の米科学誌「サイエンス」に発表する。
 解読によると、ゲノムの大きさを示す塩基数は8億1400万対でヒトの4分の1だった。チンパンジーとヒトは99%の遺伝子が共通しているが、ハエとヒトは40%とされる。
 また、今回の解読で、ウニは生まれながらに病原体を認識するよう働く遺伝子をヒトの20倍多い200個以上持つことも判明。研究チームのカナダ・トロント大の日比野拓研究員(医学生物物理学)は「病原体の感染後に得る獲得免疫を持たないことを反映していると考えられる。ヒトの感染防御の仕組み解明にも役立てたい」と話す。
 ウニは、せきつい動物と共通する祖先から5億2000万年前に分かれたと推定されている。生物の発生過程などを調べる実験によく利用される動物として重宝されている。【田中泰義】

「遺伝子数はヒトとほぼ同じ2万3000個で、遺伝子の70%がヒトと共通」だの、「病原体を認識するよう働く遺伝子をヒトの20倍多い200個以上持つ」だの、ちょっと驚きの事実がいっぱいだ!
機能進化は遺伝子の変化に直結していない(北村氏)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=38482 [5]
ここにあるように、基本的な遺伝子自体はカンブリア紀までにほぼできあがって、あとはそれらの「発現の仕方」の変化だけで進化してきた、ってことだろうか?
しかし、病原体の認識遺伝子がやたら多いというのはなんでかよくわからないなぁ…

[6] [7] [8]