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皮膚呼吸はクラゲ時代まで遡る!?

初めて参加します。tanoと申します。よろしく。 🙂
両生類の最大の特徴は皮膚呼吸です。
カエルは粘膜で覆われた皮膚によって呼吸の1/2を補います。

他にどんな生物が皮膚呼吸するか調べてみると・・・・
一部の爬虫類とカメなどの両生類の仲間以外はなんと、下等生物ばかり。
クラゲ、海綿、環状生物(ミミズ)(うなぎ)等
人間も皮膚呼吸するという迷信があるらしいですが、医学的には全呼吸の1%くらいだそうです。

そう、皮膚呼吸するというのは機能進化上では退行しているのです。
なぜ両生類が皮膚呼吸するようになったのでしょうか? 🙄
まずは皮膚呼吸って何か見て見ましょう


>動物によって特に大きく異なっている機能は、皮膚の物質透過性である。ほとんどの陸上動物は、体内の水分を体外に奪われないよう、皮膚は水分を通さないようになっている。
これはその動物がどのぐらい乾燥した環境に適応できるか、ということと密接に関連している。それに対し、水中で生活する動物の場合はもう少し複雑である。海中で生活する動物の場合、海綿、クラゲなどの比較的単純な動物であれば、体内で細胞外にある液体(体液)は海水とその成分は同じであるため、皮膚は海水が体内に入るのを遮断する必要がない。
こういう動物は、逆に、皮膚を通して酸素を含んだ新しい海水を取り入れたり、老廃物を含んだ体液を排出することも可能である。しかし、海産魚など、より複雑な構造を持つ動物になると、体液の濃度は海水そのものよりも薄いため、この場合には皮膚を通して海水が浸入しないように、同時に、浸透圧の差の関係で、体内の水分がより高い塩濃度の海水に奪われないように、水分をできるだけ通さない構造になっている。
逆に、淡水で生活する動物では、体内の塩分が重要であり、これが体外へ奪われないようになっている。淡水魚や両生類もこれに属する。←ウィキペディア皮膚の機能 [1]

・・・・つまり、皮膚呼吸は生物にとっては危険と隣り合わせなのです。
その意味で両生類の皮膚呼吸は水中では機能せず、地上だけで機能するようにコントロールされているのではないかと思われます。肺呼吸を獲得して地上に上がった後、肺がまだ呼吸機能として不十分だったため、急遽、補完する為に動員(獲得?)されたのが旧いクラゲ時代の皮膚呼吸機能なのではないでしょうか?

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