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「進化の袋小路」の謎(繁栄を誇った生物はなぜ絶滅するのか?)

Posted By staff On 2006年8月14日 @ 11:43 PM In ①進化・適応の原理 | 7 Comments

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ウィキペディアのページに、マンモスアイルランドヘラジカが絶滅した理由について、実におもしろいことが書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E5%90%91%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC [1](定向進化説)
>例えば、マンモスの牙は実用的でなかったかもしれないが、その先祖の、まだ小さいが真っすぐに突き出た牙は、明らかに樹皮を剥いだり根を掘り起こしたり、あるいは種内、種間で戦う武器としても有効だったはずである。当然、立派な牙をもった個体は自然淘汰に勝ち残る。そうすると、繁殖を行う場合、相手の異性が立派な牙を持っている個体のほうが、多く子孫を残せただろうとは言えよう。
>そのような条件下では、例えば雌が雄を選ぶ場合に、牙が立派なものを選ぶ傾向が生じても不思議ではない。そこで、そのような配偶者選択の傾向が遺伝的なものとして定着すれば、それ以後は実際の牙の機能より、異性に気に入られる牙をもつ個体が選択的に残るようになる。このような選択を性淘汰と言う。
>立派すぎて機能的には疑問のある牙の出現も、これによって説明することが可能な訳である。多分、この場合、機能的には大きすぎる牙は、生存に不利に働くだろうが、配偶者を獲得するためには有利に働くので、その両方の働きのバランスの取れるところに、牙の大きさが落ち着くことが期待される。

以前、このブログhttp://moer.but.jp/blogn/index.php?eid=63 [2]で紹介した論理を使うと、こういうことになるのではないか。
自然外圧がメインに強力にかかっている状況では、その自然外圧に対応する能力・本能が適応に必要なので獲得されていく(もちろん、獲得できない大半の種は絶滅ということになる。獲得した機能や本能はその外圧がかかり続ける限り維持される)。
自然外圧が一旦安定すると、今度は種間圧力がメインに、これまた強力にかかってくる。そこで、弱い種は辺境に追いやられ、また強力な自然外圧を受けることになる(賭けに出て新機能を獲得したものだけが生き延び、残り大半は絶滅していく)。
種間闘争を制覇した種には、自然圧力も種間圧力もかかりにくくなり、もっぱら個体間闘争圧力が主圧力源になる
>個間闘争圧力>自然圧力・種間圧力。自然圧力と種間圧力は種間闘争をどのような戦略で突破した種がどのような状態であるかによって強弱が違ってくる。この個間闘争には捕食闘争と性闘争(性淘汰)が考えられるが、外圧が極めて低いという段階での餌の奪い合いはほとんど意味をなさないので、この個間闘争の中でも性闘争の圧力が主圧力になると考えられる。(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=3996 [3] 吉国氏)
こうなると、非常にヤバイことになってくる。
一旦本能に刻み込まれた“性選択”の特性(でかいオスを選択する等)が、自然外圧や種間外圧を無視して暴走し、恐竜のように異常に身体が大きくなったり、マンモスやアイルランドヘラジカのように牙や角が自然外圧に適応するのに支障となるくらいに巨大化したり、クジャクのようにやたらと派手になって目立つようになったり…といった様々な弊害が現れてくるのではないか?
これが、「進化の袋小路」というやつなのかもしれない。
そして、その後に続く環境の大激変(強力な自然外圧)に対してはひとたまりもなく、あっけなく絶滅!、ということになる…というストーリーだ。
こう考えていって、今の人類を振り返ってみると空恐ろしくなってくる。
金持ちやイケメンや口説き上手ばっかりをいくら「性選択」したって、外圧状況が激変すれば、そいつらは適応に何のメリットも無い…なんてことになりかねない。
’70年貧困の消滅によって全ての圧力が弱くなるにしたがって、次世代が退化していってるように見えるのは気のせいか?(肉体は脆弱になり、学力は低下し…これは社会的要因の方が大きいのだろうが)
むしろ、外圧をトータルでしっかり捉える認識力(←これが人類にとって適応の最先端機能でもある)が今後の適応を左右するメインではないだろうか。
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[2] http://moer.but.jp/blogn/index.php?eid=63: http://moer.but.jp/blogn/index.php?eid=63

[3] http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=3996: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=3996

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